2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Underground Resistance

CD

色んな事において折れないという事は難しくて、自分の信念みたいなのものであっても、ある種のものに対してはそれを折り曲げてしまうしかないという事は多々ある。その度に元に戻そうとするのだけど、何度も繰り返していると戻らなくなったり、戻す事がめん…

Ben Monder

CD

Ben MonderとTheo Bleckmannは相性がいいのか、連名作もあるけど、互いのリーダー作での共演が多い。数年前に見たライブも共演だった。その時は、Theo Bleckmannの揺らがない歌声も印象的だったけど、より印象に残ったのはBen Monderのギターだった。彼のギ…

ECD / イルリメ

CD

オレは元々日本のヒップホップという音楽が好きだった。ちょっとDJ Krushは外しておくけど、日本語でのラップをする連中のリリックがなかなか良くて、今現在のシーンを作り上げた連中がドンドン出てきた時のヒップホップは本当に刺激的だった。個人的にはMic…

Painkiller

CD

来年1月には来日公演のあるPainkillerの新作『50th Birthday Celebration Vol.12』は、タイトル通り、John Zornが50歳になったことを記念した2003年のライブでの演奏をシリーズ化した一連のリリースの12作目。John Zorn(As) / Bill Laswell(B) / Hamid Drake…

Clifford Brown / Eric Dolphy

CD

今年の歴史的発掘音源(大袈裟)としてはThelonious MonkとJohn Coltraneの『Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall』があるけれど、個人的には『Together: Live at Dolphy's Home, Los Angels 1954』の方が嬉しい。それまでオレが聴…

Miles Davis

CD

紆余曲折がありながらも年内に発売されて良かった。噂の『The Celler Door Sessions 1970』をamazon.jpから購入。6枚組みにもかかわらず、今ならなんと¥8,880。日本盤はこれに対訳がつくだけで\15,120というバカらしい値段なので、躊躇なく輸入盤を購入。 …

Richie Hawtin

Richie HawtinがPlastikman名義で出した音を初めて聴いた時、すぐにその音に魅了された。骨組みだけの音、余計なものを最初から差し引いた状態で出てきたその音は、テクノというカテゴリーにおいて、初めから異質な音だった。 そのRichie Hawtinの新作『DE9:…

Jan.29,1930 - Dec.25,2005

Derek

Supersilent

DVD

「Rune Grammofonを聴こう」第三弾。Supersilentの待望の新作『7』は初のDVD作品。2004年にオスロで撮られたライブが、フルで映像化されている。特筆すべきは、ライナーにも書かれているように、このDVDにはメニューや余計なクレジット等が一切省かれていて…

Bruce Springsteen

ダサいロックの代表格みたいな扱いを受けるようになってから、オレはBruce Springsteenが好きだという事をあまり人に言わないようになっていた。まあ、オレ自身も一時期はSpringsteenの音楽を暑苦しく感じていたし、だから隠すと言うよりも単純に聴かなくて…

Aug.21,1952 - Dec.22,2002

あれから3年が経った。 オレがライブを見ることに焦るようになったのは、それからだった。その年の9月、オレはたまたま渋谷のHMVで彼がイベントを行っている現場に遭遇した。HMVの2階、ブラックミュージックのフロアでそのイベントは行われていた。ここでイ…

Emergency!

今年はたくさんライブを見た年だった。本当は月に一本ぐらいが丁度いいような気がするのだけど、ここ一ヶ月ほどは熱に浮かされたように、とりあえず見たいものは全部見てしまえという感覚に陥っていた。 自分の好きな海外のミュージシャンを見るチャンスが二…

Vincent Atmicus

CDを聴いて以来ライブに行きたいと思っていたのだけど、目に付いたライブはカップリングされていて、二の足を踏んだ。今回の新宿ピットインは当然単独公演なので、「芳垣安洋 3Days」のDay2もピットインに向かう。予想していた事だけど前日に比べて客の入り…

Vincent Atmicus

CD

今では平気な顔をして芳垣安洋が最も好きなドラマーと言えるけど、そう断言できるようになったのは、実は最近の事だったりする。その最大のきっかけが9/5〜7のAltered States16周年記念3Daysの演奏で、特に2日目の「Lotus完コピSession」を見たことが大きい…

芳垣安洋 / 岡部洋一 / 高良久美子 / 内橋和久

12/16から三日間、新宿ピットインでは「芳垣安洋 3Days」と銘打たれたライブが始まる。初日の16日はAnima Mundi Sessionということで、 芳垣安洋(Ds) / 岡部洋一(Per) / 高良久美子(Vib,Per) / 内橋和久(G)でのセッション。行って来ました。当然。 満席と言…

内橋和久 / Hans Reichel

ダクソフォンという楽器があって、内橋和久がその使い手であることは知っていた。でもそのダクソフォンがどういう楽器か、CDなんかにその音が入っていたと思うけど、意識して聴き分ける努力はしなかった。 ダクソフォンを開発したのはHans Reichelという人で…

池田亮司

CD

池田亮司の音を聴きだしたのはいつ頃からか、はっきりと覚えていない。その音を聴き出した時には既に高い評価を持った状態で、音響的なアーティストとして紹介されていたと思う。そのパルスを多用した音は全体像を掴めず、これをどう聴いていいのかわからな…

Elliott Sharp

11日のライブが良かったので、勢いにまかせて今日(12/13)は公園通りクラシックスで、八木美知依とのデュオライブを見てきた。 次はいつ来日なのかわからないので、この機会を・・・。 今回はじめて行ったクラシックスは、ライブハウスというよりイベントス…

Elliott Sharp

「Elliott Sharp Japan Tour 2005」という事で、今日(12/11)は新宿ピットインに行って来た。E#(Elliott Sharp)は、Thurston Mooreが参加したWilliam Hookerのアルバム『Shamballa』(2セッション、三曲入り)の一曲でその音を聴いて、それ以来特に集中し…

Sighboat / ONJO

続けざまに書くと伏線でもなんでもないな。 昨夜はONJOの『Out to Lunch』レコ発ライブという事で、渋谷のDuoに行ってきた。こんなライブ、何があっても行かないわけにはいかない。今回初めて行ったDuoはO-Eastの隣で、頭にOは付いていないけどOn Air系のラ…

Eric Dolphy

CD

『Out to Lunch!』はフリージャズと称される事もあるけれど、これはフリージャズとは違う。曲のテーマが前衛的なものを感じるので、そういうイメージが付いてしまったのかもしれないけれど、実際にはトーナルの範囲内でおさまった演奏になっている(と思う)…

Unbeltipo Trio

昨夜の新宿ピットインはUnbeltipo Trioのライブで、九月のライブに続いて行ってみる事にした。もうこのグループの人気は定着していて、今回も開演前にはほぼ満席という状態だったと思う。開演前のBGMが変わっていて、普段のピットインならやはりジャズがかか…

The Groovers

CD

『Electric Whisper』まではよく聴いていたけど、何故かそれ以降は全然聴いてなかった。飽きてしまったわけじゃなく、今でも古いアルバムを時々聴いていたりする。何かのタイミングがずれてそういう事になったのだと思う。Rock'n'Roll Gypsiesによって久しぶ…

Rock'n'Roll Gypsies

CD

二年ぶりの新作『II』は、タイトル通りの2nd(ホントは3rd)アルバム。七月のライブから三曲を収録したDVDとセットになっているけど、その分値段が高いので、商売がせこい感じはある。このアルバムに入っているのは、肥大化した今のロックから贅肉をそぎ落と…

Stevie Wonder

CD

新作の『A Time 2 Love』は十年ぶりという事で、前作はどんなだったか思い出そうとしたけど、思い出せず。とりあえず新作は評判がいいので、期待しての購入。 一回通して聴いてみた。たしかに曲の出来は良いと思う。Stevie Wonderの歌声も、衰えを感じさせな…

Arve Henriksen

最近伏線って言葉を多く使っている。実は昨日(12/3)の投稿も伏線でした・・・。今日というか昨日と言うか、とにかく12/4に新宿ピットインでArve Henriksenのライブがあって、それを見てきた。有名な人だとは思えないのだけど、昨今のノルウェージャズブー…

高柳昌行

高柳昌行の「Action Direct」というのは、晩年のソロによるノイジーな表現の事。音盤として残っているのは『Action Direct』、『Inanimate Nature』、『Three Impovised Variations on a Theme of Qadhafi』。どれも現在流通していて、そのうちの『Action Di…

Arve Henriksen

CD

「Rune Grammofonを聴こう」第2弾。今回はSupersilentのラッパ担当のArve Henriksenを聴いてみる。ノルウェーの新世代というのは現在ではこの人辺りの世代を指すらしく、Nils Petter Molvaerは既にそこからは外れるという事らしい。Supersilentというグルー…

高柳昌行

CD

『Profile of JOJO』と同時に発売された、未発表音源の『断層』を聴いた。これは1983年のライブ録音で、高柳昌行自身が録音したテープのCD化。音質は良いとは言えないけれど、カナルを使って大きめの音量で聴けばそれなりの迫力を得る事が出来る。一聴すると…

大友良英

CD

浜田真理子の歌をコンサートで聴いた事によって、その歌詞がオレにとって抵抗感を感じるようなものであったとしても、言葉を率直に伝えようとする歌なら、音楽として捉えることは難しいことじゃ無いという事を感じた。なので改めて浜田真理子の2ndあたりを購…