2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Glenn Kotche

CD

時々こちらの予想をはるかに上回る(覆す)作品というのがある。CDショップで何気に試聴して、予想外の音が出てきて、慌てて購入してしまう。こういう事は度々起きるわけではなくて、年に1〜2回程度の事。最近そういう事があり、それがGlenn Kotcheの『Mobil…

Paul Weller

この人のライブもいい加減見ておかないと、と思ったのは、昨年『As is Now』が出たとき。その時、多分アルバムにあわせてツアーがあるだろうと思っていたので、予想通りの来日。ただ、東京は中野サンプラザとZeppというオレのテリトリー外なので、「あちゃー…

藤井郷子カルテット

前日のOrnette Colemanが個人的には満足のいくものではなかった事もあり、今夜の藤井郷子カルテットに対する期待は大きかった。いや、期待というのはおかしい。このバンドが凄い事はもう分かりきっていることだし、期待というのではなくて、なんていえばいい…

Ornette Coleman

Ornette Colemanといえばフリージャズの創始者的な扱いで、ジャズを聴く人ならばその名前耳にした事がある。はず。実際にOrnetteがフリージャズを作ったかどうかはそんなの調べようが無いわけで、象徴として、Ornetteの名前が挙がることが定着している。オレ…

J Dilla (aka Jay Dee)

CD

Madlibの新作と並んでディスプレイされていたのが、J Dilla (aka Jay Dee) の新作『Donuts』。J DillaはMadlibと同様にサンプリング主体でのトラックメイクを行い、プロデュース業もこなす。その新作の『Donuts』は、Madlibの作品と同様、1分台の短いトラッ…

Madlib

CD

気が付くとなんとなくそのミュージシャンの音を聴いている(追っている)というパターンが時々ある。このMadlibもそれにあてはまる人で、もう、あまりヒップホップを聴かなくなりつつあるオレも、何故かMadlib関連の音は結構聴いている。昨年も出ていたQuasi…

Ben Harper

CD

Ben Harperの新作『Both Sides of the Gun』は、本来1枚のCDに収まる長さをあえて2枚組みにしている。Disc1は全体的にスローな楽曲。ストリングスを配した緩やかな音の連なりは、何も知らずに聴けばこれが、2006年に発表されたばかりの新作だとは思えないだ…

Paul Weller

CD

もうすぐ来日公演が始まるPaul Weller。その来日記念盤という名目で発売されたのが、『Come On / Let's GO - Japanese Only Edition』という日本だけの編集盤。まあこれが、オレがよく言うセコイ商売。レアトラック集なので、コアなファン向けのアイテムなの…

Wilson Pickett

CD

D.U.Bのライブの時、ライブの前のBGMでOtis Reddingの「These Arms of Mine」が流れ、「やっぱ良い曲だな」と思いながら聴いていた。その「These Arms of Mine」も終わり、次の曲がかかる。それはバラッドで、知らない曲だけどこれも良い曲で、「あれ?、こ…

Prince

Princeという名前は、80年代にポピュラー音楽(主に洋楽)を聴いていた人ならば誰でも知っている名前の一人で、そういう年代の人なら特に音楽好きじゃなくても、「Purple Rainの・・・」と答える。でもって、その辺の印象しかない人にはキワモノというイメー…

D.U.B

この間のKIKI Bandでは、正直言って梅津和時にインプロヴァイザーとしての魅力は感じなかった(勿論好みの問題だと思うけど)。だけど、D.U.Bという日本のジャズ・シーンにおいて重要なグループのリユニオンは、やっぱちょっと見たくなる。現在、ピットイン…

The Little Willies

CD

実は結構Norah Jonesの歌は聴いている。それは彼女の1stアルバムの『Come Away with Me』にBill Frisellが参加していた事がきっかけだった。その頃のNorahはCDショップのジャズコーナーで無名の新人としてさりげない扱い。それでもレーベルがBlue Noteという…

Joseph Holbrooke Trio

CD

Joseph Holbrookeは、Derek Baileyがノン・イディオマティック・インプロヴィゼーションをはじめたときの一番最初のユニット。Baileyのギターに、Gavin BryarsのベースとTony Oxleyのドラムが加わった編成。いきなり初めからスーパー・ユニットが出来上がっ…

Loose Fur

CD

Loose Furは、WilcoのJeff TweedyとGlenn KotcheにJim O'Rourkeが加わったユニットで、O'RourkeがWilcoの『Yankee Hotel Foxtrot』をプロデュースした時にその副産物として生まれたユニットらしい。1stにあたる『Loose Fur』は聴いてないので迂闊な事はいえ…

Chicago Underground Duo

CD

このユニットの音をいつから聴きだしたか覚えていない。いつも新作が出てもあまり慌てる事も無く、発売日やフライング発売に合わせてCDを購入するという事もしていない。だけど結局その新譜を購入し、毎度の事ながら「やっぱこいつらカッコいい」と思う。前…

Andrew Hill

CD

Andrew Hillは、60年代のBlue Noteが最も先鋭的だった時代に作品を残していて、その中にはDolphyが客演した『Point of Departure』という評価の高い音も含まれている。だけど、Blue Note期を過ぎて以降は、その活動が取り上げられる事が少なくなった。それを…

Johnny Cash

CD

今日の東京は天気が良く、季節の変わり目に差し掛かったのだろう。多分東京で一番いい季節はここから一ヶ月ぐらいの時間。だからこういう時は外の、あまり人の居ないところで時間を潰したくなるけれど、こういうときに限って外に出ることが出来ない所用があ…

Ultimate Ear Super.fi 5 Pro

イヤフォンを買い換えた。今まで使っていたShureのE4&E3cも気に入っていたのだけど、とある理由により、Shureのイヤフォンを使う事を止めたくなった。それで、前々から気になっていたUltimate EarのSuper.fi 5 Proを購入。これの白は昨年から日本のアップル…

Velvet Underground

DVD

1993年の再結成時のライブビデオ『Velvet Redux Live MCMXCIII』がDVD化された。あまり映像作品に興味の無いオレは当時このビデオを手にしていなくて、「買わないと」と思ったときには、既に市場から姿を消していた。無いとなると欲しくなるという、よくある…

大江慎也

CD

日付的には本日発売の大江慎也の新譜『The Greatest Music』を、レコファンで購入してきた。待ちに待ったという思いと、とうとう出てしまったかという複雑な気持ちもある。バックは花田裕之 / 井上富雄 / 池畑潤ニという事で、The Roostersのオリジナルメン…

The Roots

CD

最近はヒップホップを聴く事も減って、CDショップなんかでも殆どチェックせずに素通りすることも多い。それでも昨年出たThe Rootsの2種類のベスト『Home Grown! the Beginner's Guide to Understanding the Roots Volume One』 & 『Home Grown! the Beginne…

Tropicalismo Argentino

CD

アルゼンチン音響派といわれるシーンがあるらしく、数年前からタワレコなどで紹介されているのを度々目にしていたけれど、聴いてみたい気持ちはありつつもなんとなく避けていた。ポップで紹介されているものであたりをつけてみればいいのだろうけど、どれも…

Senti Toy

CD

Senti ToyはNYダウンタウンシーンのマルチリード奏者Henry Threadgillの細君で、インド(ナガランド)の首狩族の末裔らしい。Henryといえば娘のPyeng Threadgillも歌手をやっていて、Robert Johsonのカバー集『Sweet Home: The Music of Robert Johnson』は…

Ned Rothenberg

Ned Rothenbergはアヴァン系のCDを聴いていると度々目にする名前で、Altered Statesとの共演盤もある。そういう妙に馴染みのあるミュージシャンは、なんとなく知っている気になるのだけれど、実際にはその個性を掴みきれていない。そのNed Rothenbergは今来…

Liam O' Maonlai

CD

Hothouse Flowersというアイルランドのバンドがあって、彼らはオレが高校生の頃に『People』というアルバムでデビューした。このバンドを当時U2が絶賛していて、そういう後押しもあってメジャーに出てきたと思う。そしてその『People』はストレートにソウル…

Chocolate Genius Inc

CD

『ミュージック・マガジン』という音楽誌があって、これをオレは高校生の頃からほぼ毎月読んでいる。某巨大掲示板では叩きにあっている雑誌だけど、ここで取り上げている各種の音楽の幅は、その他の雑誌では得られないものが多く、ネットがこれだけ普及して…

Green Zone

以前にもここに書いたけど、元Ground Zeroのベーシストだった加藤英樹のユニットGreen Zoneは、そのGround Zeroのリーダーだった大友良英とドラムの植村昌弘の3人で編成されている。そのGreen Zoneのアルバム『Green Zone』は、曲のタイトルやそのユニット名…

Ray Davies

CD

BeatlesやStonesはビッグネームすぎで、Whoは個人的に全然惹かれるものを感じないオレにとって、60年代を代表する英国のバンド、愛情を持って接することの出来るバンドはThe Kinksだけ。最初期のロックンロールはもちろんカッコいいし、60年代中期以降のコン…