Supersilent

Rune Grammofonを聴こう」第三弾。Supersilentの待望の新作『7』は初のDVD作品。2004年にオスロで撮られたライブが、フルで映像化されている。特筆すべきは、ライナーにも書かれているように、このDVDにはメニューや余計なクレジット等が一切省かれていて、本編のみを収録しているという事。



Sipersilentはノルウェーのジャズ〜アヴァンに属するグループで、現在において最も注目すべきグループの一つ。エレクトリックとアコースティックの両方の音を使い、完全即興で演奏を行う。現在ではそのコンセプト自体は他にも見られるもので、特に珍しいものではない。だけど、このグループにしか出せない中間色のような音、情景のようであり真白にも感じる音は、他では感じることが出来ない。




でも、Supersilentを聴いていると、頭に浮かぶのは結局エレクトリック期のMilesだったりする。アンビエント且つ牧歌的な時は『In a Silent Way』で、エレクトリックな音が強い時は、『At Fillmore』のKieth JarrettとChick Coreaのぶつかり合いを連想させるんだよなあ。