2020/06のライブ観賞 5本

6/7
そもそも自由度の高い歌い手の蜂谷真紀とダイナミックと繊細を行き来する田中信正のピアノの組合せは生音に飢えている耳には何も不足がなくて、というか歌と音の関係はこれだけで十分だとわかってそれにライブの空気でしか感じれないのを聴いてきたオレは結局今までと同じでいつものように酔っ払い
蜂谷真紀はSidsel Endresen並のインプロとCalling Youを歌い上げることも出来そうな歌唱力があって田中信正は左手にBud Powell右手にOscar Petersonを持っているかの様なピアノだから、二人の音を知らん人はそれで想像したら今のオレの頭の中が聴こえるかも

6/12
ベースが工藤精のイレギュラーな本田珠也トリオはレギュラーよりも和を感じないドジャズが意外で、だからかこのトリオ編成は守谷美由貴トリオと言いたいぐらいに守谷のサックスが映えてオーネットの曲での終盤のフリーキーとレゲエでの軽快とバラッド表現の巧みはオレのアルコール摂取量を増やした要因

6/18
ZEPというロックの教科書みたいなバンドの曲をジャズミュージシャンが演奏するZEK3は英の音を逆転したようにスワンプした音で清水くるみの躍動感で鳴らしきるピアノと本田珠也のボンゾを理知的に並べ替えた様なビートの間を埋める米木康志のベースラインの特に4弦のあの音に絶句

6/24
佐藤允彦と金澤英明と本田珠也のアリトミアはモダンジャズの名盤というイメージが目の前で演奏されてジャズの音色と即興の魅力を再認識して、それと筋肉に直接皮が張り付いたような佐藤允彦の腕がイギー・ポップの腕のように美しかった

6/27
MUGAMICHILLは国内外のオルタナなロックで最も好きなと多分何度か言ってるけど1年ぶりの生音で音の隙間と過激な変化聴いてやっぱりそれは継続してる
ナカコーがキング牧師の演説を再生しててこの時期にあのやり方はミュージシャンとしての高いスキル