Arve Henriksen

最近伏線って言葉を多く使っている。実は昨日(12/3)の投稿も伏線でした・・・。今日というか昨日と言うか、とにかく12/4に新宿ピットインでArve Henriksenのライブがあって、それを見てきた。有名な人だとは思えないのだけど、昨今のノルウェージャズブームの影響か、客の入りは上々。この半分でもいいから月曜に来ていればと思わないでもない。



いつもは20:00開演というのが新宿ピットインなのだけど、今日は19:00という事で、客層の違いを考慮しての事なのだろうか。19:00になるとギターを持った男が登場してきて演奏を始める。「???」になる。しかも日本人。どうやら前座らしい。愛情の無い貶しは書きたくないけど、オレが今まで見たライブ(プロアマ問わず)というもので、もっともツマラナイというか、苦痛な時間だった。ギターは上手かったけど、楽器が上手いだけでは音楽は面白くないという事を証明してくれただけでも、聴いた価値はあったのかもしれない。まあ、あれが面白いという人もいるだろうし、あくまでも個人的な感想。

その前座が終わり、タバコを一本吸いきる時間もなくArve Henriksenが登場。ソロ公演だから、ソロで演奏を始める。椅子に座っての演奏で、尺八を模した音を奏でる。CDで聴いたあの音、テクニックだけであの音にしてたのか。徐々に打ち込み系の音を使い出して、演奏に表情が増える。機材が見える位置じゃなかったので何を使っているのかわからなかったけど、Power Bookだけは確認できた。終始右手でトランペットを演奏し、左手で機材を触っているような状態。だからトランペットの力強い音は余り無かったけど、あの柔らかい音色は、ライブの場ではなかなか聴くことが出来ない。中性的な声での歌や、一曲だけベーシストが加わる曲があって、トーンは一つでも内容にバラエティがあった。全体的には繊細で、やはり欧州的な音だった。




本編終了後のアンコールではトランペットでのソロと、地声で歌を歌った。この歌がなかなか聴かせてくれて、彼の多芸さは見事だと思う。

Arve Henriksenは結構MCをやる人で、色々喋っていたけど、当然のように英語なので、オレには理解出来ないところが多かった・・・。いくらか理解できたところもあったけど、間違ってる可能性が高いので、そのMCの内容は省力。結構面白い事を言っていた(というかやっていた)とだけ書いておく。いわゆるジャズのライブとは違って、セット分けもなく、アンコールも含めても一時間を少し超えるぐらい。腹八分目な感じだったけど、あれぐらいが丁度いいのかもしれない。今度はSupersilentでの来日を期待したい。