2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧
Alva Notoと坂本龍一による(夢の)コラボ企画第3弾『Revep』。ただし今回は3曲しか入っていない為EP扱いな上に、このEPの為の録音でもなく、『Insen』や『Vrioon』を録音した時の未発表録音。まあ、新録だったとしても新機軸を打ち出す事もないと思うので特…
4枚同発シリーズのインプレ、トリは名古屋オケの『Maru』。このバンドでは以前に『Nagoyania』というアルバムを出しているので、これが2ndという事になる。このバンドの最大の特徴は、藤井主導のグループでは珍しくギターが入っている事。そして何より、藤井…
藤井郷子の神戸オケは、今回のCDで初めて聴く事の出来るバンド。基本的に神戸を中心にした関西圏のミュージシャンで固めていると思う(多分)ので、勉強不足なオレはその面子は全然知らない人たちだらけ。言い方は悪いのだけど、地方のミュージシャンが藤井…
藤井郷子のオーケストラで最もこなれているのは、間違いなくこの東京オケだろう。録音もそうだけど、ライブを行う機会も多いので、必然的にそういう事になるはず。 今回の4枚同発シリーズ東京オケの部『Live!!』は、藤井の初のDVD作品(同じ録音のCDとの2枚…
異なる4つのレーベルから、藤井郷子のオーケストラがアルバムを同時発売という、今まで聞いた事の無いようなリリースが敢行された。しかも、それぞれNY、東京、名古屋、神戸という異なる都市に点在している藤井のオケでの録音。 4枚もあるとどれから聴いてい…
昨年12月に続いてのフィルムコンサートが昨夜あり、今回も無事に見に行く事が出来た。前回はスクリーンを2つ用意しての上映だったけれど、今回は観客の数が少なく、1つのスクリーン。「これじゃ赤だよなあ・・・」と、余計な事を思う。 前回と同じく2部構成…
今おそらく、芳垣安洋というタイコ叩きはピークだと思う。なぜなら、彼絡みのライブは外れが無く楽しめるものばかりで、そのなかで必ず、芳垣の圧倒的なパフォーマンスを聴く事が出来る。なので、チャンスがあれば、芳垣の主導するライブはなるべく見ておき…
実はBaden Powellの『O Eterno』を購入したのは、Marisa Monteの新作『Infinito Particular』と『Universo Ao Meu Redor』を探しに行った時で、レコファンの店頭でMarisaの新作が出た事を知ったのだけど、国内盤輸入盤ともにCCCDで、仕方なくamazonにオーダ…
Neil Youngの新作『Living with War』も、輸入盤が出回るようになってから国内盤まで結構待った。これは対訳が無いとマズイだろうと思ったからで、こういう時に駅前に留学したくなるけれど、最寄駅が地下鉄なオレの環境では、それもうまい事嵌らない。ところ…
Baden Powellの音楽をよく聴いているわけではないけれど、「ブラジル音楽のギターの神様」的な扱いを多方面でされていて、そうなればやはり目に付くので、何枚かなんとなく聴いていた。だけどそんなにはまる事も無く、所詮ロックがベースにあるオレには向い…
Altered StatesでもVincent Atmicusでも、芳垣安洋のタイコは感情の噴出みたいな感じがしていて、芳垣の音を聴くというのはその放射される熱を感じる事のように思う。まあ、そのキャリアを細かく聴いているわけではないので、実際のところはどうなのか良くわ…
昨年はタイミングが合わず一度も見れなかったからという事で、今年はとにかく見倒すつもりなわけで、昨夜、藤井郷子カルテットのライブをピットインで見た。 ところが昨日はやっと梅雨らしいというか、そんな状況だった事も災いして、今まで見た中で最も観客…
フラメンコの凄い人は少し聴いたことがあるけれど、ジプシーという括りは気になりながらもあまり聴いていない。「凄い」という噂でTaraf de Haidouksを多少聴いて、そこで止まってしまった。ジャズ好きならば、Django Reinhardt辺りをまず聴くかと常々考えて…
Mike Pattonという男は、自分自身をどういう風に捉えているのだろう。オーバーグラウンドでの活動もありながら、TzadikでのアルバムやFantomasの来日時に日本のインプロヴァイザー達との共演を嬉々としてこなす。その活動の仕方はSonic Youthとも共通項が伺…
DVDとは言っても、『77 Million Paintings』はDVD-ROMで、パソコンのみで再生可能なブツ。これは昔からEnoが夢想していた「変化し続ける音楽」を体現したもので、否が応でも期待は高くなるのだけど・・・。でも残念ながら、これは中途半端だと思った。それは…
音の行きどころ。空間に音を置いて行く感触。それがAltered Statesという希有のバンドを聴いている時に思う事。ライブでもCDに記録された音でも、ASは決して裏切らない。 新作『Buffs II』は、ライブ並みの長尺の曲があった前作の『Buffs』に比べれば、コン…
あたりまえの事だけど、ライブを見に行く時、どんな音を聴くことが出来るのか、大体の予想を頭に中に準備しておく。鬼怒無月と芳垣安洋のデュオという事になれば、ゴリゴリのつばぜり合いというものが思い浮かんでいた。ところが昨夜のライブは、オレの予想…
Sonic Youthの新作『Rather Ripped』は、Jim O'Rourke脱退が報じられてから初めてのアルバムになる。先週あたりから輸入盤は出回っていたのだけど、日本盤のみに入るボーナストラック欲しさに我慢していた。 前作『Sonic Nurth』に続きコンパクトな楽曲が並…
Twigyのラップを初めて聴いたのはECDの『Homesick』に入っている「Mass対Core」で、この日本のヒップホップの名曲で3バースめにラップするのがTwigyだった。そのTwigyは、早口で甲高い声のラップで存在感をアピールし、それにライムの負けん気の強さも伴って…
Bruce Springsteeの新作がPete Seegerのカバー集だと知ったとき、「Pete Seegerのカバーって事は、"This Land"もやるのか?」とか、思いっきり間違った事を考えていた。まあ、そんな事はどうでもいい。その新作『We Shall Overcome: The Seeger Sessions』は…
昨夜はピットインで大友良英のギター・ソロのライブを見た。日本のアヴァン系では人気、知名度ともにトップクラスの大友だけど、ONJOと比べてギターソロのライブの集客力がどんなものなのか、場合によっては立ち見か?、等と考えていたけど、8〜9割ぐらいの…
オレの知る限りRudi Mahalは、バスクラしか使っていない。バスクラのみしか演奏しないプロのミュージシャンというのは、このRudiぐらいしかいないんじゃないかと思う。 Rudiの名前を知ったのは高瀬アキの『BCJO』というアルバムで、それ以前から高瀬アキ絡み…
前出のBattlesの音楽的イニシアチブは、ギターのIan Williamsだと思う。そのIanは元々Don Cabarelloというバンドをやっていて、そのバンドの発展系と言えるのがBattlesなのだろう。ところがそのDCの新作が突然出ていて、タワレコでこれを発見した時オレは「…