Paul Weller

もうすぐ来日公演が始まるPaul Weller。その来日記念盤という名目で発売されたのが、『Come On / Let's GO - Japanese Only Edition』という日本だけの編集盤。まあこれが、オレがよく言うセコイ商売。レアトラック集なので、コアなファン向けのアイテムなのだけど、イギリスでは殆どが既に何らかの形で発表されたもので、輸入盤や海外からの購入が簡単なこの時代だから、Wellerのマニアックなファンならこの中の何曲かはすでに手元にある状態だと思う(オレは違うけど)。その状態でもマニアはこれを多分買っているわけで、そういうマニアの財布を狙いまくったこの手のやり方がWellerには多い。それがWeller自身の考えなのかどうかはわからないけど、Wellerのマネージャーは実の父親だったはずなので、そういう事にマネージメントが関わっていないという事は考えにくいから、Wellerも自分は全然知らないという事は無いだろう。それどころか、自己プロデュースが好きな人という印象がオレにはあるので、積極的にこういうリリースに関与している気がする(あくまで勝手な憶測)。

そういう事を考えると、ちょっと「それはどうなのさ?」と思ったりするけれど、結局この『Come On / Let's GO - Japanese Only Edition』も、セコイやり方は別にして内容は良い。勿論、これはWellerのソロのアルバムを全部聴いてから手を出すべき代物で、ここからWellerを聴き出そうというツワモノはいないと思うけど、もしそういう考えのある人は考え直してください。いや、別にここから入ってもいいのだろうけど、それよりは最新作の『As is Nowe』とか『Stanley Road』(オレはこれを3パターン持ってる・・・)とか、そういう方が素直。

と、ブツブツ文句いいながらも、オレは結局これを購入して何度か繰り返し聴いていて、どうでもいいようなものもあるけれど、「Come On / Let's Go (Acoustic Demo)」なんかを聴いたりすると、やっぱ買って良かったと思う。