Wilson Pickett

D.U.Bのライブの時、ライブの前のBGMでOtis Reddingの「These Arms of Mine」が流れ、「やっぱ良い曲だな」と思いながら聴いていた。その「These Arms of Mine」も終わり、次の曲がかかる。それはバラッドで、知らない曲だけどこれも良い曲で、「あれ?、これもOtis?」と、思わせるような曲だった。一応ある程度Otisは聴いていたし(勿論全部の曲を聴きこんでいる訳じゃない)、それでもこの曲なら一度聴けば頭に残るはずなのに、明らかに初めて聴いた曲。でもこの声はOtisに似ているし、なんか「Sunny・・・」って何度も言ってるし、多分曲名に「Sunny」って言葉の入ったオレの知らないOtisの曲だろうと見当をつけ、帰宅後にネットで調べる事にした。

で、その事は昨夜まで忘れていたのだけど、Princeの『3121』を買いに行くつもりだったオレは急に「Sunny・・・」を思い出し、ネットでその曲を探してみた。ところがOtisの曲に「Sunny」が入った曲名は見当たらず、あの曲はOtisでは無いという結論に。じゃあ、どうすればあの曲をもう一度聴けるんだろうと考えながら、当ても無くネット上をウロウロ。そこでWilson Pickettの「Sunny」という曲を見つける。Pickettなら時期的にもOtisと重なるし、あのディープな音にも共通点がある。なんとなくこの曲で間違いないという気がするけど、それだけではそれがあの曲なのかどうか分からない。amazon.co.jpでは試聴できず、HMV.co.jpを調べると試聴可能。それでとにかくその曲を聴いてみる。そしてそれは、オレが探していた曲だった。

実はWilson Pickettは、今年の1月19日に心臓発作で亡くなっていて、それを知ってからは、追悼のつもりで以前手放した『Wilson Pickett's Greatest Hits』でも買い戻そうと思っていた。だけど、一度手放してそのままだったのだから、あまり気に入っていたわけではなく、だからそんなに聴きたいという気持ちにもなれず、先延ばしの状態が続いていたわけだけど、それがこのタイミングでこういう事になったわけで、これは絶対に聴けという事だと考え、レコファンに行った。ところが「Sunny」の入った『Wicked Pickett』は見当たらす、ちょっとタワレコ辺りまで行く気にもなれなかったので、今回は『Midnight Mover』を購入して我慢。

多分10年以上ぶりにPickettの曲を意識的に聴いたのだけど、この声、このシャウトはカッコいい。何でオレ、あの頃そんなにPickettを気に入ってなかったのか分からないけど、そんな事は考えても分かる事ではないので、今はただ、このアルバムを繰返し聴く事にした。