Prince

Princeという名前は、80年代にポピュラー音楽(主に洋楽)を聴いていた人ならば誰でも知っている名前の一人で、そういう年代の人なら特に音楽好きじゃなくても、「Purple Rainの・・・」と答える。でもって、その辺の印象しかない人にはキワモノというイメージだったりするのだけど、それ以降に出したアルバムがカッコよくて、その辺を聴いていた連中はPrinceのイメージは良かったりする。オレは特に好きというわけではないけど、気が付けばアルバムは発売と同時に大体聴いていて、だから新作の『3121』も当然のように購入。

とにかく聴いてみる。1曲目のリズムがカッコいいと思っていたら、いじった声で歌いだす。その後はいつものPriceの声で大体歌われていて、特にツマラナイと思うことも無く、一気にアルバムを聴ききった。まだ出たばかりなので世評はよくわからないけど、これ、らしいところとらしくないところがあって、だから結局Princeの音になっている。らしいところとらしくないところがあるからPrinceらしいわけで、なんだか意味が分からなくなってきたけど、オレの印象はそんな感じ。

そもそも「Princeらしいってどういう事なんだ?」って事になるけど、オレの思うPrinceは、ファンク+ポップという簡単な図式で、Princeのファンクはゴリゴリになる事は無く、必ずどこかにポップさを感じる。多分それはPrinceの持って生まれたものだと思うけど、恐らくそういう面を揶揄されて、意地になったPrinceは『Black Album』を作ったはずで、その『Black Album』は確かに一番ファンクを感じるアルバムだけど、それでもやっぱりポップだったりする。それがPrinceの最大の個性で、だからこそPrinceの音はカッコいい。それと、あの変にディープなバラッドとか、その辺が上手く混ざり合って、そこがカッコイイ。

ま、『3121』もカッコいいアルバムって事。