Gipsy Jazz School

フラメンコの凄い人は少し聴いたことがあるけれど、ジプシーという括りは気になりながらもあまり聴いていない。「凄い」という噂でTaraf de Haidouksを多少聴いて、そこで止まってしまった。ジャズ好きならば、Django Reinhardt辺りをまず聴くかと常々考えていて、でも結局手を出さず終い。「それじゃいかん」と思わないでもなかったけれど、時々DjangoのCDを手にとって見ては、いつも棚に戻していた。

ところがつい最近、『Gipsy Jazz School』というコンピがディスプレイされているのを見てなんとなく購入。これはDjangoやその同時代のミュージシャンの古い音がDisc1、割と最近のミュージシャンの音がDisc2といった具合に収められていて、MP3にして2枚続けて聴いていると音質の差にビックリする。Disc1に収められている古い録音は、音質的にはつらくてもシンプル且つ印象的な音が多く、思ったより聴ける。Disc2の録音は音質面では問題ないけれど、前時代のものから発展させようともがいているような物や、そうでもなく単にフュージョン化してしまったようなものもあって、「そのアイディア要らない」と毒づいてしまったりする。けれど、まあまあ面白いと思うようなものもあって、ジプシー音楽(と言っても、タイトルから察すればジャズの部という事になる)の変遷みたいなものをわかったようなつもりになってしまう。ちょっと危険。









『Gipsy Jazz School』