Twigy

Twigyのラップを初めて聴いたのはECDの『Homesick』に入っている「Mass対Core」で、この日本のヒップホップの名曲で3バースめにラップするのがTwigyだった。そのTwigyは、早口で甲高い声のラップで存在感をアピールし、それにライムの負けん気の強さも伴って、オレはすぐにこのラッパーを気に入った。その後Twigy名義或は参加したCDを探したけれど、その頃はまだそういうものはなく、あのMicrophone Pagerの『Don't Turn Off Your Light』が出るまでは、「Mass対Core」だけを聴く日々だった。その後はソロとしていくつかのアルバムを発表していて、新作の『Twig』は、アルバムとしては4作目になる。

ソロ名義で発表しているアルバムではあまりハードコアな雰囲気を出さず、受け入れられやすい類いの音やライムになっているのだけど、それでもTwigyのラップはカッコ良く、何度も繰り返し聴く事になる。今回の『Twig』は曲がバラエティに富んでいてフィーチャリングが多いので、Twigyのフロウをひたすら聴きたい人には少しうるさい部分もあるかもしれないけれど、バラバラながらもうまく調和された雰囲気を持っていて、1枚のアルバムである事に無理を感じさせない。









Twigy 『Twig』