Sonic Youth

Sonic Youthの新作『Rather Ripped』は、Jim O'Rourke脱退が報じられてから初めてのアルバムになる。先週あたりから輸入盤は出回っていたのだけど、日本盤のみに入るボーナストラック欲しさに我慢していた。

前作『Sonic Nurth』に続きコンパクトな楽曲が並ぶ『Rather Ripped』を一聴した印象は、SY特有のささくれ立った音の印象が薄まった事、そしてそれによって、いかにもSYらしいリフであっても、その印象は従来とは異なってくるという事だった。既に20年以上にわたってNYアングラシーンの顔役をこなしてきたこのバンドの歴史の中で、最も柔らかく聴きやすい音になっている。それは、SY特有の音が今ではあたりまえのように受け入れられるという状況も加味していると思うけれど、それでもこれまでにポップなアルバムと言われていた『Goo』や『Dirty』に比べても、このアルバムは聴きやすい音になっていると思う。

今のところオレはこのアルバムを「ファンタジー溢れるSY版アメリカン・ポップ」と、決め付けている。









Sonic Youth 『Rather Ripped』