藤井郷子オーケストラ ニューヨーク

異なる4つのレーベルから、藤井郷子のオーケストラがアルバムを同時発売という、今まで聞いた事の無いようなリリースが敢行された。しかも、それぞれNY、東京、名古屋、神戸という異なる都市に点在している藤井のオケでの録音。

4枚もあるとどれから聴いていいかわからなくなるけれど、とりあえず藤井オケの原点でもあるNYを聴いてみた。

実はオレは藤井オケの良いリスナーでは無い。どうしてもカルテットやトリオを中心に聴いてしまっていて、オケに関してはあまり注意深く聴いていなかった。だから今回、多分初めて「聴き取る」という気持ちでその音に触れる事になったのだけど、NYの音は、所謂ジャズのオケというよりも、現代音楽のオケを想像させるような音を感じる部分が多い。それは管楽器のアンサンブルの鳴りの部分で、音が上っ面で鳴っている感じと言うか(悪い意味ではない)、そう感じる部分が共通していて、そこが良くも悪くもこのオケの特徴なのかもしれない。このアルバムでは各曲で2人ずつソロをフィーチャーしていて、全体の音が整理されているように感じるからなのかもしれないけれど、個々の力量を強調しているように感じる。









Satoko Fujii Orchestra NY 『Undulation』




しっかしオランダ対ポルトガル。あれはW杯史上に残る迷試合として後年も語られると思う。オランダが負けてしまった事は悔しいけれど、今回優勝を狙う為のチームというより、2年後のEUROや4年後のW杯を睨んで作ったチームである事は間違いないので、その時にさらに攻撃的なチームを見せてくれればいい。ニステルローイの調子がもう少し上がっていればと思わないでも無いけれど、あれだけ破壊力のあるサイド(ロッベン、ベルシー)がいるのだから、今後に向けてそれなりのCF(典型的なタイプを望む)が育てば、今回のオレの悔しい思いを払拭してくれるはず。