高柳昌行

昨年12月に続いてのフィルムコンサートが昨夜あり、今回も無事に見に行く事が出来た。前回はスクリーンを2つ用意しての上映だったけれど、今回は観客の数が少なく、1つのスクリーン。「これじゃ赤だよなあ・・・」と、余計な事を思う。

前回と同じく2部構成で、1部ではまずAction Directの演奏が2曲と、ベースとのデュオでのジャズ。Action Directでは、主催の斉藤氏が言っていたように、2曲目の終盤の音が素晴らしく、かなり高揚させられる瞬間だった。ジャズスタイルの演奏では、なんとボサノバも演奏していて、晩年でも、Action Directの裏でこういう演奏を行っていたところに、高柳のバランス感覚が見て取れる。2部ではNew Direction Unitでの演奏をバックに『フリー・フォーム組曲』録音時の未発表写真を使ったスライドショー、井野信義との即興演奏等々、どれも興味深いものを見る事が出来た。

来月にはJinya Discから未発表ライブ、8月にはDoubtmusicから未CD化だった『Axis Another Revolable Thing 1』と『同2』等が発売との事で、オレの軽い財布がますます軽くなる事が決定。そしてさらには、斉藤氏執筆の高柳本が年内に発売が決まったらしく、高柳に関わらず、国内の1ミュージシャンの言及したものというものがあまり思い浮かばない事を考えれば、そういうものが出版されるという事は斉藤氏の熱意だと思う。その情熱に敬意を表したい。

そして今回はオマケとして、Jinya Discから発売される1983/8/14キッド・アイラックでのライブの1stセット(CD化されるのは同日の2ndらしい)をCD-Rとしてプレゼントしてくれて、かなり嬉しかった。



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