藤井郷子オーケストラ 神戸

藤井郷子の神戸オケは、今回のCDで初めて聴く事の出来るバンド。基本的に神戸を中心にした関西圏のミュージシャンで固めていると思う(多分)ので、勉強不足なオレはその面子は全然知らない人たちだらけ。言い方は悪いのだけど、地方のミュージシャンが藤井の曲をどれぐらい表現できるのか、そういう力量の確認のつもりで聴いてみた。

『Kobe Yee!!』は東京オケと同じライブ録音。ライブという場では、ごまかしは効かない。だけど神戸オケは、躍動的に音を放つ。その躍動感溢れる音は東京オケよりもオレの好みで、毎度の事ながら勝手な思い込みを後悔する事になる。そしてコレクティブ・インプロヴィゼイションとでも言えばいいのか、そう感じる時の音の咆哮が多彩で、ここが大きな聴き所のひとつだろう。このバンド、結構楽しい。









Satoko Fujii Orchestra 『Kobe Yee!!』




しっかしスペイン。ホントに毎度の事ながら「今回はいけるんじゃないか?」と思わせると、いきなりフッと切れてしまう。今大会は珍しく前評判は高くなかったけれど、いざグループリーグが始まると良い形のサッカーをしていて、「今回はいけるんじゃないか?」とオレは思って、なにげにオランダの次に注目していた。だけど、わずかに噛み合ない部分がフランス相手に出てしまって、局面を打開する強烈な個性も持ち合わせてなかったスペインはW杯から姿を消す事になってしまった。

で、ブラジル。「カナリヤ色のイタリア?」と思わせるようなツマラナイ、玄人好みのサッカー。勝てばいいサッカーを見事にやりのけた。「ロナウジーニョの大会」になると予想された今回のW杯だけど、こんなサッカーじゃ、ロナウジーニョは消えてしまうのは当然。動かない(動けない)FWにボールを供給しながらロナウジーニョは、バルサでのエトーの動きを頭に思い浮かべているんじゃないだろうか?

NIKEのサイトでやっている「Joga TV」でカントナが、「美しいサッカー」とか言いながらブラジル代表のシーンが出てくるのだけど、今のブラジルのサッカーは美しいですか?