Billy Bang

Johnny Winter後、何聴きたくなるだろ?って思っていたら、Mike Bloomfield & Al KooperだったりThe Allman Brothers Bandだったりする・・・。お里が知れるというのはこの事かも知らん。結局こういうアーシーなのが相当量身についているので、こういう方向になってしまう。なんか、なので、オレがプログレがイマイチに思う要因も、この辺りの音と関係しているのか?って気がしてきた。今や大嫌いなClaptonも昔は大好きだったし。
ドラびでおの呟きで知ったBilly Bangの逝去。タイミング的にジョニーだったので、追悼の意で手持ちを聴くという事はしてなかった。そういう言い訳ともう1つ、ここ最近も来日していたのにライブを見に行かなかったくせに死んだらR.I.P.ってのも都合よすぎな行動じゃないか?って思った。
7年ほど前、ピットインでBangのライブを1度見ている。その時は羽野昌二や、中央線なニオイのミュージシャンが共演だった。今でもハッキリ覚えているのは、その最初の演奏がBangと羽野のデュオで、多分インプロだったと思うのだけど、それには引き込まれた。けど、その後他のミュージシャンが加わってからの演奏は、正直イマイチだった。羽野以外のミュージシャンは、Bangと渡り合うことが出来てなかったという感想だったはず。そのままデュオだけでライブが終えていたら、近年の来日もスルーしなかったと思う。
けど、羽野のライブの物販でBangと羽野の録音があって、これを『H_K_K_E』の時に買おうかと思っていたのだけどログに書いたように買えず、まあまたその内というお預け状態にしていて、この訃報。そんななので、つい最近名を目にしていたので、ウダウダ書いたけど今、手持ちを再生している。けど今日まで手持ちはMP3化してなかったので、昨夜即聴きたい気分だったので、amazonでSoulNote盤のMP3をDL購入。Sun Raを従えたジャズまで録音していたなんて、今頃になって知った。
元々Bangを知ったのは「じゃずじゃ」だったと思う。それで『Vietnam the aftermath』を購入してライブに行ったはず。それまで、ジャズのヴァイオリンは全く聴いてなかった。というか、ヴァイオリンという楽器の録音物を特に気にしたことは無かった。ジャズにおいて、この楽器で名の知れた人は居たけど、あまり聴く気になれてなかった。なので個人的には、ヴァイオリン奏者と言えば、実はBangというのが筆頭。今では日本人のアヴァンな演奏者も聴くけれど、Bangの様にアコで音を響かせる方に個人的には惹かれる。そんな事思うくせに久々に聴く事になったBang。この表情豊かな音色を聴いていると、もっと聴き込んできるべきだったのかも知れないけれど、そんな事は今更でしかないので、自分の外れな態度を反省しつつ、でも、今更でもやっぱりこの人の音を聴いて良かったと思っている。
Bangはあまり著名な人では無いかも知らんけど、実はBootsy Collinsの『What's Bootsy Doin'?』の4曲目「Shock-It-To-Me」で短いながらもソロを入れているので、P-Funk好きは知らず知らずにその音を聴いていたりするのが面白い。あと個人的にはWilliam ParkerがBangをフィーチャーしてViolin Trioという名前で録音した『Scrapbook』とかも、そういう扱いに相応しい印象深い作品。

R.I.P. Billy Bang