月に手を伸ばせ、たとえ届かなくても

5/31にアケタの店で、ドラムの本田珠也、箏の八木美知依、アコベの瀬尾高志という3人のセッションを観賞。強烈にアグレッシヴな印象。なんかプログレっぽい。3者の咆哮が同じところを向いている気がした。と言っても、まあ実は、かなり眠気が襲う状態に陥り、1stでそんなことになることはたまにあるのだけど、大体2ndでは持ち直すのだけど、その日はそうならず。それが自分のコンディションなのか、それとも演奏に何かしらの催眠作用があったのか、は、知らん。とりあえずまあ、こんな日もあるって感じでいいか。
で、今夜の日本代表対オマーン代表。んー、望む以上の形での勝利。アジアにおける日本代表のパスサッカーというのは他とは差のついたスタイルだけど、弱点として、かなり引いた状態で相手されるとなかなか得点に結び付けられないというのが、ある。オマーンは所謂中東スタイルの堅守速攻が持ち味な様で、今夜も引かれた状態を崩せない序盤。が、まあ、ここまで見事に嵌るかねってな先制点。しかもそれが本田ってのが、チームを落ち着かせる。やはり、やっぱ本田の存在感は今の日本代表には必須だな、と、思った。後半はギリギリを上手く決めた前田、持ち味の泥臭さでゴールした岡崎と、ある意味取るべき人達が得点して、オマーンにはシュートすら打たせなかったんじゃないか?って、結果。まあ、先制されても前がかりにならず、3失点後にやっと得点へのアプローチが増えたオマーンのゲームプランがとても理解しがたいものだったというのもあるけれど、ブラジルW杯最終予選の最初の試合としては、やっぱ、これ以上は、無い。まあ、あそこは既に計算できる清武じゃなくて宮市じゃないの?って、思うのだけど、この後の2試合を思えば、研究材料をあえて与える必要も無いか、と、解釈。
終わって、『家族のうた』を追っかけ再生。しかしまあ、打ち切りって不名誉を与えられたこのドラマ、アットホームとロックを押し込めようとしたっての、まあ、実はかなり実験的なアプローチだと思う。打ち切らないといけないぐらいの低視聴率ってのも、まあ、いいかと思う。これが良いドラマだったとは言わない。つーか、そんなの知らん。けど、ひどいもの、とも、違う。今夜のカメオはチャボだったしな。ドラマの最後、オダギリジョー扮する早川正義が、斉藤和義による主題歌「月光」を原曲のテンポを落して歌った。これが意外に良かった。これで「月光」がドラマにあわせて作られた曲だってのがハッキリした。で、この曲、オレがロックに思う事がそのまま入っている。「Keith Richardsは言った ロックはあるけどロールはどうしたんだ?」「Joe Strummerは言った 月に手を伸ばせ、たとえ届かなくても」、という、KeithとJoeの言葉の引用。って言っても、実はオレはこの2人がそんな言葉を発していた事は知らんかった。オレも時々「ロールが無い」って書いたりしている。それは別にKeithを真似たのじゃなくて、オレがそう思ったからで、そう思うのは、オレがやっぱロックンロールが最もだと思っているって事。で、この2つの言葉が、オレがプログレを好まない理由だなあって、思う。まあ、かなり青臭いのだろうけど、ロックって、青臭さが無ければ意味無いだろ?