2016/11のライブ観賞 8本

11/2
選択肢が5つある中でラウド・マシーンを選ぶのはオレがそういうヤツって事。 西村茂樹とは縁を切ったのだけどこのバンドを聴くのはオレの勝手。毎度カッコいい。カトケンのギターの巧みにヘラヘラしつつワカのダウンピッキングの凄まじさでニヤニヤ。そこに大島香の的確すぎるビート。
西村茂樹の強い歌声にはヘラヘラも出来ずにピクピク。リアリストなウチナーのオレはこの人のアクティビティーには反応しないけど、ロックはこれという音。知らんわからんのはそれぞれで知ったこと無い。けどオレにはこれが正解。
なんか今夜の客数の少なさに比べてスマホかざして思い出作る連中の数の多さには笑えた。ライブっていつから写真とるのOKになったんだろうな? オレのTLにも当たり前の様にライブ中に撮った写真が流れてくるけど、主催者がOKしてても周りには迷惑なのわかってるのだろうか?

11/4
森重靖宗×ダレン・ムーア×キャル・ライアル。まるでFtarriに居るかのような展開で始まって、あー、そういうセットかって思ってたら目まぐるしく変化する。けど、その変化が少々多くて聴き疲れた...。
八木美知依×ジョー・タリア。八木さんが珍しく20弦箏のみというセッティングだったのだけどタリアの繊細なリズムが相性良く絡んで独特なグルーヴの刺激。終盤の20弦箏のリングモジュレーターが発する不安定な音はスーデラの空間に嵌っていた。
大トリの坂田明×中原昌也。中原はビートメイカーの様にリズムを繰り出してそこに坂田さんがクラリネット、ヴォイス、アルトと持ち手を変える。中盤まではあまり聴いた事の無い展開が面白かったけど、終盤の坂田さんのアルトの時に中原の発する上モノが音色的に重なりが多めになったのが勿体無かった。

11/5
途中入場なので半端に見たのは端折る。 KIRIHITO×坂本弘道は、隙間のあるKIRIHITOの特性が埋められてしまうという展開だけど、必要以上に出しゃばらない坂本のチェロは火花も少なめながら一体化しててそういうの流石だと思う。まあしかしKIRIHITOは毎度カッコいい。
今回のJOLTの大トリはYOSHIMIO×石橋英子。このセットはこの2日間のベスト。プリミティブなヨシミという素材に石橋英子が音を合わせる事でライリーとライヒの間を行くミニマルに仕上がって参りまくった...。手練れ同士という組合せではこういう面白さは聴けない。

11/7
バカにビール倒されてスラックスがションベンたれみたいな状態になって音楽聴く気分が一気に失せたのでので帰ります。¥4,320のムダ使いか、最悪。
オレも大分ライブに足運んでるけどシッティングでビールかけられたのは初めて。

11/11
渋谷毅早川義夫。 それぞれソロでの演奏もあったけど大体は2台のピアノと早川義夫の歌声(たまに渋谷毅のコーラス付き)。そういうシンプルな構成だけど渋谷毅の淀まない音と力んでいる様でコントロールされた早川義夫の歌声には他の要素は不要です。

11/13
今回のROVOの2daysはスルーするつもりだった。いい歳なので我慢をしようと思って昨夜はスルー出来た。だけど今夜はサザエさんが始まる時間に開演予定とか見ると我慢できなくて結局当日券で入場。
ROVOに対してはどの曲好きとか嫌いってのは無い。ので、珍しかろうがいつもの曲だろうがどうでもよくてあのグルーヴをライブで体験すれば多分大体そんな気分になるはず。まあとにかく、全体があんなに高揚するライブは稀。明日もあれば明日も行ってたな...。

11/15
エミ・エレオノーラを見るのは結構久しぶりだったのだけど、派手めで長身の美人の歌の上手さと表現力とピアノの巧みを聴いて惚れた...。
66歳の誕生日の遠藤ミチロウはドラムセットの様なパーカッションの関根真理とデュオ。ミチロウとドラムのデュオというと中村達也が浮かぶけど、関根真理の音はアコースティックな繊細さがあって心地よかった。こういう響きでのミチロウの歌唱にグッとくる...。
アンコールは揃い踏みで「カノン」。エミ・エレオノーラのピアノがめちゃくちゃ良いし関根真理のコーラスもハマっててこの曲の名演奏だったと思う。

11/22
近藤等則山木秀夫。電子的な音に拘ったスタイルの演奏で、近藤の電子ラッパと山木の電子ドラムに打ち込み的なのが加わる。 1stは色んな可能性、2ndはそれを推し進めた様に聴こえた。NW的な音はそういう古さを持ちつつ違う事になってて、新しいテクノの感触。でも閉めはレゲエだった!