2015/11のライブ観賞 10本

11/2
ぶっちゃけ、即興ってイマイチな結果になる事はあって、それも覚悟で足向けするんだけど、今夜のはytsとしての演奏が無いという看板に偽りありの結果になって不満は大きい。というか、期待が大きかっただけに残念すぎる。

11/10
オーレン・アンバーチ&ジム・オルーク&ユザーン。サウンドスケープ的からのラテンも含んだ様なリズムの展開。アンバーチとユザーンの音のインパクトの強さの裏でオルークが塗りたくってる音とか、ヨダレが出る様なヤツだった。

11/11
1stの石橋英子ソロは打込みをチョロっと使ったりしてて、多彩だけどトーンは崩れないというか、そんな風に聴こえた。
灰野敬二ジム・オルーク&オーレン・アンバーチの1stは灰野敬二がアコギで始めた。実は灰野敬二のアコギを初めて聴いたのだけどジョン・ラッセルを思わせるような音で、このままじっくりセットを聴きたかったけど、当然上がりきるとこまで展開して、強烈に熱。何よりオルークのエレベが凄まじい。
2ndは灰野敬二が歌うのを入れ込みつつ、1stと似たようなヘヴィーな展開。ま、音楽としてはこの2セットに大きな違いは感じなかったけど、それでも成り立たせてしまうとこ、なんだろな…。
アンコールまであってここは短く終わったのだけど、灰野敬二のブルージーなアコギはやっぱこれで1セット聴いてみたいと思った。

11/13
ミルキーウェイに着いた時は丁度セット間の休憩で、3つ目のバンド待ちかと思ったらオキシドーターズ。開演時間の勘違いとか、思ったより早い進行とかでちょっとしまった感ありつつ、まあでもお目当てに間に合ったのは良かった...。
オキシドーターズを見るのは3度目。そうなると新味のある事を言えないのだけど、GUNの猛烈なダウンピッキングとかTETSUのドコア筋のビートはやっぱヤバいリズムだし、ルビーちゃんの激情と立ち姿見ると多分唯一のシーナさんの後継者だと確信。
してやっぱギター好きのオレはYOUのギターに釘付け。色んなギター聴いてるけど、ロックのコアのとこの音してる。ロックのライブでオレはこういうギターを聴きたいという音。オレはそれが好き。
その後が大トリの遠藤ミチロウ。オープニングが「Just Like a Boy」で、だからそれはオレがミチロウで一番好きな曲だからもうこの時点でなんもかんもOKでヘラヘラして、でも最後にやっぱパンクは「オレは天国の扉を叩き壊す!」って気持ちじゃないとダメだってなる。
アンコールは遠藤ミチロウ&オキシドーターズで「ロマンチスト」でした。こうなったらなんやかんやは要らんでしょ。ミチロウとルビーちゃんが並び立つ姿見たらブルっとするのは当たり前の話。

11/14
『共犯的戯レゴト』の目当ては、らしくもなくダンスの工藤丈輝。4年ぶりなのだけどオレはこの人のパフォーマンスが好きで、それにこっちも久々の清水靖晃と、全く知らないマイケル・ペステルという人って興味がわく。
で、マイケル・ペステルってのが曲者で、この人のフルートとかバードマシンってヤツとか音としても面白いのだけどパフォーマンスの部分で持ってくとこあって、反則。清水靖晃もパフォーマンス含みながら楽器の音がフルで鳴ってる瞬間とか、今夜はPA無しだったから余計にその音がわかってヤバかった。
まあでも大体は当然工藤丈輝の動きに目が奪われる。オレはそっち界隈は知らんし特に知ろうとも思わんけど、そういうヤツにこの人は面白いって記憶させるってのはそれだけの面白さがあるって事。説明出来ないけどな、面白いよ彼のダンスは。

11/17
結構久々なオルケスタ・ナッジナッジ@スーデラ。このハコとナジナジという組合せは、相思相愛なカンケーに見えるぐらいハマる。PA無しでビートの作るグルーヴでヘラヘラしましたw

11/21
John Butcher+鈴木昭男の繊細、FENのメタリックと楽しんだけれど、Joe Morrisが無事来日した事でヘラヘラしたオレは帰路、舐めたヤツをビビらせてたらケーカンに絡まれるという時間を過ごしたw 警視庁がオレ等の税金でなんで沖縄行ってんだ?とか、大立ち回りしてきた!w

11/23
多田正美の渾身のパフォーマンスが凄すぎて硬直とニヤニヤをしてしまった…。こういうのは映像とか見てもあまり伝わらないというか、面白み半々減。
なんかもう圧倒的過ぎてなんか何を言うのか?ぐらいな気分。これまでオレがライブで見たギタリスト最もスキルが高かったのはDavid Tanenbaumだったのだけど、Joe Morrisはそれに匹敵する指使いで、それを上回る音の探求。
これは今夜がJoe Morrisの最新の演奏だという事実があって、これ以外の音は下らないと言いたい気分を言わないようにしたいけど書いたので言ったのと同じか。ま、とにかく圧倒的。明日はシールド繋ぐので違う音がくるけど、今夜の音は今夜しかない。
今夜を知ってて来れないわけでもないのにしかも予約ならドリンク込みで¥1,500なのに来なかった人達は残念なサブカル音楽ファンだと断定してもいい。
優れた演奏者って右手か左手かどちらかの運指に特徴があるのだけど、オレはJoe Morrisは右手がそれだと思ってたのだけど今夜でわかったのは左手もモノ凄い運指。これなに?ってヤツ。
しかしまあ、オレの無駄な言葉以上にJoe Morrisの音は方便。しかも無駄がない。CDでは弓で擦ってると思ってた音が実はピックだったとわかった時の驚愕がサブカル音楽ファンにわかるかんか?

11/24
デュオ&トリオで2セットの予定がカルテットで2セットに変更という事になった。ので、Joe Morrisという圧倒的な個性を今夜のライブだけで満喫とは正直では言えないのだけど、2夜通す事でMorrisの器用さを思い知った。ので、やっぱ両日見たオレが正解。

11/25
初Monoは音でかいなあ、という印象。こういうのもライブならではなのでいい機会だった。
Shellacも初めて見たのだけど、思ったよりは良かったw いや、1stからずっと聴いてるのでちゃんとファンなんだけど、ライブの音にはそんなに期待してなくて、でも思ったより音が出ててでも出すぎてなくて骨だけのマスロック感がなんか良かった。
しかし、ユニットでソールドアウトのライブはやっぱキツイw チケット買うときにはまさかShellacがこんなに客入ると思わんからこんなになるとは思わなかったw 悩んだ末に視界諦めてホールの側から見てたんだけど、ちょいちょいと前に詰まるうちに結局視界が貰えたのは単なる運。