2016/12のライブ観賞 11本

12/1
カフカ鼾、今頃レコ発。 前回のピットインでオルークはアコべだったけど今回はモジュラー系とエレベ。で、このエレベがベーシストならやりたく無いだろうなというミニマルが半端ない。それでも1stはMVOT的なニカっぽさもあったのに、2ndの渋さでエレベという楽器の反則を思い知った...。

12/2
本来は今夜のトリだけじゃなくて、多分4日間のイベントの大トリという意味だったはずの恒松正敏グループが都合により今夜のアタマ。で、やっぱそういう状態の演奏だったので、今度は本調子に戻った恒松が見たい。あの状態の演奏は聴きたくなかった。
2ndはPhew。ニカ化したPhewは常に最新のライブがベストで、徐々に増えてきた歌声の比重はこれまでより更に多くなってて、やっぱり最新がベストという感想は変わらなかった。もしかすると今のオレにとってベストのニカかも知らん。
3rdはNON baNd。夏に見たこのバンドをまた年内に見れるとは思ってなかったし、今年になるまで全く気にしてなかったのにNONのソロCDをたまたまフジヤマで買ってから勝手に縁が出来た気がしてる。それはともかく、独特のグルーヴは心地よさと棘があって、これがロックの見本だと思う。
4日間のイベントの大トリはTACO。セット前のBGMがECDで演奏でも山崎春美が今のECDの事を言葉にして、そういうつながりを目の当たりにしてこのイベントの成り立ちを見た気分。佐藤薫の一見簡素なビートとフリーキーな上モノと山崎の言葉の拉げ方がポップ・グループよりカッコよかった。

12/6
ちょい久々にオルケスタ・ナッジナッジでした。もう何度も見てるので無理してでも足向けするという類じゃないのだけど、軽い気分であのパーカッション・アンサンブルを聴けるのはかなりお得です。

12/7
O-EastでSwans。ドローンな曲はクレイジー・ホースがラ・モンテ・ヤングを演奏しているように聴こえるし、昔のヘルメットの様なタイトさでドゥーム・メタルな曲もかます...。今の面子では最後のツアーらしいけど、野外で聴いてもイケそうな今夜の感じを聴いたらなんとなく納得。
終わってみたら2時間35分という長丁場で、その間アルコールの買い足しをしなかったというオレにはありえない珍事w で、最後に思いっきり拍手してるつもりなんだけど大きな音にならないなあって思ってたら耳がやられているという事に今気が付いたw

12/14
The Necksのイメージのままのライブでした。付け足すことはあまり無いけど、2ndの途中からなんか電気グルーヴの「虹」みたいに聴こえてきて、そう思ったら最後までそうとしか思えなくなったのはまあ多分良い事。
丁度一週間前のSwansから今夜のThe Necksってのはいい流れだったかも。拗らせた事言おうと思えば幾らでも言えるけど我ながらウザいので止めときますw

12/16
Gard Nilssen's Acoustic Unityは独自に発展している北欧ジャズのコアみたいなバンドで、モンク無しにカッコよかった。それぞれの音が呼応しているのがあんなにハッキリ聴きとれるのは珍しい。
Gard Nilssenのドラミングは突発的の部分も含んでてやっぱカッコいいし、Andre Rolighetenのサックスも器用な音色で耳を引いた。けど、今夜はアコベのPetter Eldhの指の強さとスピードにやられた...。このバンド、マジでヤバい。
The Necksもジャズだとして、今夜GNAUを聴いたというのはまたしてもいい流れだったかも。こうやって極端な音が聴けるのはオレには楽しい。

12/17
ラフィンのワチュロウパーティ2016、まさかの「Another Station」と「Happy Birthday」で泣いたりしましたが、基本的には死にました。もう明日は体動かないし声も出ない...。
「オー!ロンドンナーイ、エーブリバディファントゥナーイ」とか歌いながら体力残ったら勢いでリキッドのロンドン・ナイト行ってやろうかな?って思ったのは見込みが甘かったって事だ...。
「Crash St. Rules」での「愛の無いパンクなんかいりませんからー」がヤバいのです。

12/18
今夜予定がある事を13時まで完全に忘れてた。予定があったのでブロッツマン予約してなかったのにそれを忘れてて今夜の道場+GNAUに行く気満々だったけど行けないと気づいて、あーでももう1回GNAU聴きたい!と思ってホントに急遽ピットイン昼の部に足向け。急いだので息切れ...。
ハコが変わると音も変わる。クラシックスではアコベだけアンプ使って他は生音だったけど、今日はマイクで音を拾ってることで金曜はリズム隊より半歩印象の薄かったAndre Rolighetenが並び立った音になってて完璧なバランス。
トリオでガッツリ聴かせた後に20弦箏の八木美知依をフィーチャーしてコルトレーンの「Seraphic Light」。元々スピリチュアルなこの曲、八木さんの箏が上手くはまってそういう雰囲気を作ってGNAUらしくないフリーっぷりがカッコよすぎだった。
今年も何度も聴いた八木美知依の演奏の聴き納めになったけど、ガード・ニルセンを「ガード・ニルセン・ラヴ!」とボケかましてくれて余計に楽しませてくれましたw

12/23
ジプシーズでヘラヘラしてきました...。これで無事来年を迎えられる感...。今夜も「Old Guitar」で泣いたりしてますが、これは毎度の事なのでスルーの方向でお願いします...。

12/26
仕事さぼって大友良英4デイズ8連続公演の最初のソロ演奏のヤツに足向け。 1stはピアノとか打楽器とかギターとかを1人で周りながら鳴らして、それをループさせつつ更に演奏を重ねてて、大友1人カンパニーという趣。今度はスーデラ辺りでもっとスペース使って2時間ぐらい続けてやって欲しい。
2ndはドローンになりそうになったりするノイズギターして、アコギで曲(アイラー?)やって、最後は加川良の「教訓」の歌唱。大友良英が歌うようになった当初と比べてスムーズに歌うようになってて月日の経つ速さを思った。そう思ってオッサンみたいだなって思ったけどオッサンなんだった...。

12/27
中村達也&ナカコー&ナスノミツルのMUGAMICHIRU結成ライブ。 中村達也のバスドラに反応するシンプルな映像の効果もあって、Notoの曲を1stがThe Necks、2ndはSwansが演奏したようなライブ。「いやいやw」と思うかも知らんけど、ホントにそんなイメージ。
いつものゴリゴリとは違うナスノのエレべと、卓もギターも独特のセンスで鳴らすナカコー。して、ストイックに叩き続ける中村達也。スゲーつぼ。Sunn O)))カンケー好きにも聴いてほしいぐらいのヤバさ。
あーそーだ。今日の演奏、アンコールが終わって面子が楽屋に引っ込む時、一番後ろの中村達也がふざけたポーズしながら楽屋に入って扉が閉まった瞬間に「フゥゥー!」って歓喜の雄たけびあげててオレは中村達也のそういう陽性が物凄く好き。そういうのがカッコいいという事だと思う。