Shakkazombie

ランダム再生中に入ってきた曲がやたらカッコいい。同じパターンを繰り返す強いドラムのビートと曲の印象を持っていくベースラインに、電子音がフリーキーに絡む。フリージャズのようで、アヴァンギャルドな雰囲気。あれ？、誰だっけ？、と、確認。Shakkazombie。あ、そっか・・・と、そういう曲があったような記憶がかなり遠くにあった。
日本のヒップホップが浸透していく中の1組だったShakkazombie。B的である事を前面にしているか、或いはもっと緩くヒップホップを主張していくというスタイルの丁度中間な位置のライム。ちょっとセンチな雰囲気もあった。なのでそれだけだと一見ファンキーグラマーあたりに居てもおかしくないのだけど、ちょっと違う。もっと交じり合う感じ。そしてトラックが他と違う。当然、ヒップホップのセオリーではあったけど、トラックのつなぎになる音が他では聴こえないような電子音であったり、チキチキに影響されたようなリズムもあった。その中でも他と決定的に違っていたのが『Journey of Foresight』に収録されている「Music of the Coming Age」。これが冒頭の曲。とりあえず、当時のヒップホップではあきらかにオルタナだった。ヒップホップだけに留まらない感じは、個人的に最も繰り返したKrushよりも上回っていた。