韓国 対 日本

なーんか、なんか、どう言っていいのかよくわからん試合だった。一応アルゼンチンに勝ってしまったので、否が応でも期待される。多分自分らでも、イケルという感触はあったはず。だけど、やはり、なんか、さすがに苦手の韓国。またしても思うようには行かない。それでも前半は、ザッケローニが最終的に目指す形みたいなものは出ていた。ポゼッションに固執せず、だからといってリアクションに徹するでもない、自分達の技量と相手の技量を見極めて、バランスを測ってコントロールする。そういう形が前半はあった。これを最終的に、南米や欧州の列強相手でもやれるようにするのがザックの狙いだと思う。当然それは4年後の狙い。だから南アW杯組に頼らず、ベンチを含めて若手中心の編成。だけど後半は思うように行かなかった。韓国が日本にあわせるサッカーをやめて、自分達らしさで押し通した。いつも何故かそれに対応できないのが日本代表。多分サッカーの技術では上回っているという気持ちが、それならばとまずは跳ね返すとせずに、ポゼッションを上げようとする。すると不思議とおぼつかなくなる。そして殆ど攻められているような印象になり、見ているほうはフラストレーション。だけどその状態の方が、前半より決定的な形が生まれたりもする。そこで点を取れれば決まったような試合だったのに、これがそうならん。いつもの事。
ちょっと期待外れは香川。ブンデスリーガでの活躍をうまく代表に持ち込めなかった。勢いでサッカーしてもいいはずなのに、ちょっと考えすぎか、或いは結構なスタイリストなのかも知らん。そこが一皮剥ければ、不動の選手になるはず。
こういう時に存在感があるのが結局本田。ボールを扱うスキルでは代表の中でも中位ぐらいな感じなのだけど(ちょっと固いという意味)、フィジカルと精神面の強さは随一。ホントはボランチに向いていると思うのだけど、思い切って代表では、W杯の時の様に1トップの位置でもいいかもしれない。
遠藤松井憲剛阿部は、4年後の面子としてはちょっと考えにくいので、そこを狙うならこういうところで結果を残さないと、と、思う。阿部はその機会すらなかったけど。お気にの松井も今日のパフォーマンスを見ている限りでは、今後の期待は難しい。
右の内田と左の長友も、攻撃面ではイマイチだった。ある意味、この2人の攻撃力が今回の代表の見せ所のはずなのに、内田なんて、W杯前までのあの攻撃センスが全く無かった。どうしたんだろう?、と、気になる。
常に難題のCFも、森本も前田も決定機の演出が無かった。そこに至るところへの参加もあまりなかった。なので本田、って言いたくなるんだよなあ。とりあえず森本は、冬の移籍市場で試合に出してくれるところに行って欲しい。