Josh Berman

この間のTortoiseはシカゴのバンド。バンドとしての活動以外にも各々の動きがあるので、そういうライブをついでにやってってくれないかなあと思ってたのだけど、オレの探した感じでは見つからなかった。
じゃずじゃ系のジャズの聴き方をしていると、最近はその中心はPaal Nilssen-Loveになってしまうので、今時のジャズというとすぐにEU、しかも北欧になってしまうのだけど、本場であるはずのアメリカでも色々あるはずで、それはよくわからないけれど、でも、じゃずじゃで紹介されていたJosh Bermanの『Old Idea』は、何度かゆっくりと聴いている。
Josh Bermanはシカゴで活動しているコルネット奏者。Tortoise周辺との絡みも当然あるはずだし、昨年のクラシックスでの日米コンフラックスでは音も聴いている。その時はさりげない奏者という印象なのだけど、『Old Idea』も、一見さりげない。勢いのあるスピード感とか、そういうものはない。アルバムのタイトルが示唆するものを単純に音に見る事も出来るけれど、だけど、なので余計に勘ぐる。まあいい。
コルネットとテナーサックスのフロントに、ドラム&ベース、そしてヴィブラフォンという編成。個々の楽器が、遅い目の曲調の中でハッキリとした輪郭。古いのか新しいのかよくわからないけれど、軽いふりかけで新しいスタイリッシュを気取ったものよりも耳を惹きつける。特にDolphyファンは、感じるものが多いはず。


『Old Idea』のドラムは田中徳崇。長年シカゴで活動をしていた人で、近年日本に戻ってきたらしい。シカゴではJeff Parkerらとの演奏もあったようなので、まあ、そういうライブをして欲しかったってのがこのログの冒頭なのだけど、その田中のHPのスケジュールを見るとヨーロッパでBonnie 'Prince' Billyのツアーに参加するようで、だけどその前、今度の木曜はクラシックス八木美知依さんとのライブがある。ベース奏者の須川崇志を加えた3人での演奏みたいなのだけど、いったいどういう演奏になるのか。ジャズ、ではないはず。