Timbaland

Bjorkの『Volta』で久々にTimbalandの音を聴いて、なかなか良かったような印象が残ったので、ちょっと前に出ていたソロ名義の『Shock Value』を購入。最近はMissy Elliottも聴いていないので、ホントに久々にTimbalandを聴く気分。

ミドル〜アップな楽曲が並び、流石の疾走感がある。多彩なゲストが加わったものだけど、音の質感は統一されていて、寄せ集めに聴こえたりはしない。所謂ヒップホップを聴いている感触は無いのだけど、だからと言って今様のR&Bを聴いているという感じでもない。この感じはやはりTimbalandならではとしか言えず、少しもどかしいけれど、とにかくカッコいい。アップな楽曲でもアッパーという感じとは違い、聴いていて恥ずかしい気持ちになったりはしない。

Timbalandというとチキチキなわけだけど、この言葉の印象はコミカルなものを受けるので、あまり良い表現とは思えない。だけどそのチキチキな音が躊躇な1曲目の「Oh Timbaland」を聴いていると、今のオレの頭に浮かぶのは外山明のドラムだったりする。外山の音の特徴に、ハイハットやシンバルの高速な叩きがあり、昔Eric Claptonが速弾きする時にその手の動きが早すぎて、逆にその残像が遅く見えるという事からSlow Handというあだ名がついたけれど、外山のシンバルを叩く時の手がまさしくそのように見える。Timbalandのプログラミングによるそれは、そのまま外山の音のようであり、まっとうなタイミングだけどドスドスくるバスドラも、音の感触は外山のそれと同じで、Timbalandという男は、手法は打ち込みであっても、ドラミングのセンスを考えれば、ドラマーという扱いをしたくなる。









Timbaland 『Shock Value