Macy Gray

前に、もうR&Bなものには興味が薄れていると書いたけれど、Timbalandとついでに買ってきたのがMacy Gray。この人も結構久々感有。

その新作『Big』を聴きながら、やはり声の存在感は凄いと改めて認識。Janisあたりを引き合いに出される事も多いMacyのハスキーな声は、どうしても耳に残る。だけど実は鼻にかかった甘さも少しあり、それが隠し味的に働く場面も多い。そして歌の上手さは、昨今の売れ線のR&Bシンガー達と比べると、その上をいく。抑揚の効いたこの表現力は、声のせいだけじゃなく、この人っていったい何歳なのか?と思わせる。

アルバムのプロデュースはBlack Eyed PeasのWill.I.Amという事で、まあ、この人も外しは無い。モロに70年代のR&B〜ソウルのいいところ取りの音で、現代性という部分では疑問を感じるけれど、これだけの内容に仕上げていれば文句は付けようが無い。但し、アルバムの起伏を考えれば、ヒップホップよりの楽曲が2〜3曲ほど配置されていれば、ここに収録されている楽曲は寄り効果的に響いたと思う。まあでも、その辺は好みも絡むので一概に決め付けることは出来ないけれど。









Macy Gray 『Big』