2019/11のライブ観賞 9本

11/2
Shih-Yang Leeと今井和雄と内橋和久と山本達久のセッションは確か1stがデュオ4つで2ndにトリオ3つとアンコール気味の揃い踏みで、Leeと達久のスピード感とか今井と内橋のベクトルの違うギターの絡みとか出来過ぎだった
2ndのGregor Vidic + Cal Lyall + Nicolas Fieldはゴリゴリで押し切るスタイリッシュでドコアなフリージャズ
トリの八木美知依吉田達也は音数を含めてハードに振り切った後に展開する即興で、そのハード部分のスピードと展開するところの目まぐるしさが噛み合った線の太いアヴァンギャルド

11/3
蜂谷真紀カルテット は前衛ヴォーカルのユニットながらポップを感じるのでジャズとは別枠でも引きつける
本田珠也トリオは70年代のKeith Jarrett TrioがECMで録音して何故かお蔵入りしてたのが突然リリースされた様なドレッシーなピアノトリオ
Ornette Coleman2曲という選曲の林栄一トリオは林のアルトの生々しさにバンド全体が呼応したような演奏
トリの内橋和久と外山明の内外は内橋の「そこ行くか」という展開を外山が拾い続けて行くという右往左往

11/5
オレはストラングラーズのCDは1枚しか持ってなくてそれも全然聴いて無いので曲は頭に入ってなかったんだけど曲間を端折って立て続けにかますあれはパンクじゃなくてパブロックがパンクを通過して継続したロックで控えめに言うとUKロックで1番カッコいい、月並み言うと圧倒された
オレの中の音楽観というか少なくてもロックに対するそういうのを今夜のストラングラーズは変更した

ストラングラーズが凄かったのは曲を続けて演奏するんじゃなくて終わらせてまたすぐ次の曲が始まって、MCはいくつかあったけど休憩の為ではなかったしチューニングも殆ど無くて無駄を端折って約90分をミドルやアップテンポで演れてしまうところ
レジェンドじゃなくてやっぱ現役ということ、現役でもあの感じやれるのはオレは知らん。なんかレジェンドなイメージだったからポップグループとかギャングオブフォーとかみたいにがっかりレベルを予想してたけどストラングラーズは全然違ったすみませんでした

11/9
スガダイローと本田珠也と藤原大輔の続土神の1stはハードなフリージャズで2ndはジャズの多様を巻き込んだ1stと比べればバラッドとも言える演奏。なので今夜のこのライブでジャズの大体を聴いた

11/15
今夜ので音楽は音だけの事じゃないというのが今の頭の中でこれ以上何か言うなら「ミチロウ誕生日おめでとう」以外は見当たらない

11/17
AA=のハードとポップを兼ね備えた音楽は発する言葉の幾らかの青臭さも含めたロックのコアでこのバンドにある程度の集客力があるのはロックはまだ続いているということ

11/21
久々に聴いたE#の器用と道場の獰猛といくつかのアンバランスでアンダーグラウンドという言い方が思い浮かんだ演奏だったけど、プレオープンで賑わうパルコへの当て付けだったんだろ多分

11/23
ホストながら先発した禁断の翼棟はジャズ的から自由な坂口光央が鍵盤で山本達久がビートなのだからジャズ的でありながら有り体にならないのに藤原大輔のサックスがジャズで聴こえてくるようなフレーズを避けているように聴こえてくるのでかなり知的な音楽だと思うんだけどそれの刺激は他では聴けない
ホストの後を受けたDFPは一見オーソドックスに聴こえるけどオーネット・コールマンを感じるジャズでそこの微妙な感覚が際立つとまではまだ言えないけれど、そういうのが後を引く様な演奏だった

11/27
まあもうわかるはずだけどオレが一番好きなジャズバンドが荒巻バンドなのでこれはジプシーズと同じように今更何言うか?というとこなので面倒だけど何かと思いつつとにかくこれ聴け知らないオマエらダサいというまあとにかく圧倒