T.I.T.トリオ
1年ぶりの高瀬アキの来日。その、1年前の演奏はベースに井野信義、ドラムに田中徳崇のT.I.T.トリオ。多分その時以来のこのトリオだと思うのだけど、今夜はゲストで内橋和久が加わる。ピットイン。
まずは2曲ほどトリオでの演奏。強めのジャズ。時折高瀬さんと田中が同期。井野さんは異能な音をぶち込む。内橋が加わる。アコースティックな編成のジャズのグループに内橋が加わるというのはちょっと意外だった。アコなジャズでは最もあいにくそうなタイプじゃないの？、とか考えた。もしかして、内橋がジャジーなギターをかましたりするのか？とか、思った。が、そんなわけない。内橋はあくまでも内橋。あのギターと手元のエフェクト類。これをいつもの様に駆使。これが微かな違和感を残しつつも刺激以上。作曲されたものが多かったと思うけど、ほぼ即興と思われる演奏では内橋がいる事でフリージャズ化せず、ジャズの音色のあるフリーインプロという趣。高瀬さんのピアノVS内橋のエフェクトとか凄い応酬だったし、内橋対田中はロックなノリ。そういえば田中もどんどんスピード感が上がってきた。ラテンな叩きを使うのも、今までは気付かなかった。
Dolphyの「Hat and Beard」も聴けたし、高瀬さんの音色はやっぱり美しいし、さらに音楽はなかなか聴けない類のないようだったし、ししし、だな。
という事で、ライブ鑑賞7連荘だった。多分個人的には最長記録・・・。来年は我慢という言葉を覚える予定。
