2019/12のライブ観賞 15本

12/2
荒巻バンドのジャズは今まで聴いたどれよりも分厚い

12/3
RogerTurnerと内橋和久と喜多直毅のセッションはアポロでこんなに美しいセッション聴いていいのか?って思ってしまった繊細な即興で、内橋のあの個性的なギターもそれに加担しているという事がこのセッションのヤバさをハッキリさせてる

12/5
1stの高橋悠治佐藤允彦とPaal Nilssen-Loveのトリオは単音が連なるという言い方の展開でPNLはパーカッション奏者化して抑えの効いた音を持ち込んで展開するミニマルと思う
Ken Vandermarkが加わってカルテットの2ndは2つのピアノの知性に惹き込まれつつVandermarkのクラリネットの生々しさが引き立つ極端な演奏は冷静と情熱の両方のマッシュアップ

12/6
たまたま見たMFHがカッコよかったので近藤智洋のソロにも多少の興味あったけどCMCの弾語りは独特な消化で引きつけられたし歌詞を聴き取らずに聴いてたMFHの歌詞を知る事が出来た
花田裕之の流れセットは相変わらずの渋さで久々に着席でアルコール入れながらフルセット聴きたい欲求
何も知らないままで見た福岡のFULLNOISEはノイズどころかノイジーも無いロックンロールスタイルだからノリやすいけど30分ぐらいで飽きも来る。けどこのバンドを若い頃に知っていたら好きなバンドだっただろうなという気分にもなった

12/7
前座のSpike Shoesはダブレゲにドコアを幾らか挟み込むバンドでオッサンのオレから見れば青さもあるけどアグレッシヴな音が前面にくるのが印象的
2ndアルバムからリリースを聴いてきた初来日のDub Trioはダブレゲにアヴァン加えたバンドが洗練されてドゥームメタルのようなサウンドして少しのリリカルにアメリカーナを感じさせてハコを揺らす様なグルーヴ持ち込む激ヤバ

12/9
チコ本田の歌はジャズスタイルだけど感じるのはソウル音楽で年齢のことを言うのは違うはずだけどあの特別な歌声はそういう時間を過ごしたからだと思う

12/14
ジプシーズは日本のバンドが苦手なミドルでグルーヴするロックンロールを演るバンドだから何度も足が向くという事を今更

12/15
オンエアーじゃなくてクアトロでのワチュロウはLINAがポストパンクみたいな音持ち込んでパンクしてちーちゃんが中村達也の様にニコニコしながらバシバシ叩き込んでPONが重低音しない太い音で纏めてチャーミーがポップとハードと泣きと愛のあるパンクを2時間超えでかましつづけるだけなのでまあ来年も

12/19
昨年8月の再始動から4回目のFrictionは回を重ねる毎にカッコよさは増してるんだけど今までは言わずにいた再始動時からの課題の曲と曲と間が長すぎてノリきれないというのはまだ克服されてなくて複雑な気分

12/21
ギター&歌の酒井泰三とパーカッションの永原元のセッションはロックと和ロックとアフリカンがミックスされてそれが混沌じゃなくて洗練されたグルーヴを持った似たものが見当たらないオルタナティブ

12/23
カノンで泣いたかどうか?って言えばそら泣くだろ。「泳ぐことは頭をぶつける事だ」ってそれがパンクだろ?上っ面でパンク言うなよ単なるヤンキーの言い訳じゃないし綺麗事じゃないんだよパンクは
「泣いたかどうか?って言えばそら泣くだろ」のまま放り出すとホントに泣いてたみたいになるか

12/26
グランジからメタルの要素を抜いたようなmy funny hitchhikerのエグさは当然Neil Youngの音にも通じてて、今夜で3回目だったけどまた次もという気分
久々のdipはポップな面の濃い演奏で今のこのバンドのポテンシャルが聴けなくてオレには消化不良
曲間端折って立て続けにかましたmy funny hitchhikerはライブで1曲ごとにチューニングしてたdipは演奏を聴いたということ

12/27
大友良英とイトケンのセッションは大友のノイズギター炸裂という年末らしい展開にはならずに大友の扱う小物とイトケンの力まないビートと電子音が絡み合って風船の目立った楽しすぎる玩具音楽な即興でこれこそ年末らしいのかも

12/28
高血圧ギタリスト大友良英の独奏60分1本勝負は右手にU字型金具を握りしめたままの演奏でオレはこの金具の接触音がどんなノイズよりも耳障りに感じるのでこれ以上ない極悪非道な音の羅列に更にちょいちょいかますロングトーンモジュレーションが音の位置をわからなくさせるのでエグいとかとは話が違う

12/30
今年10回目の荒巻バンドで今年のライブ足向け活動終了しましたが感想は言わなくてもわかるだろ