2019/4のライブ観賞 11本

4/3
ピアノの原田依幸とアコべの不破大輔とドラムの石塚俊明でフリーキーなジャズがかまされるその上に山崎春美のポエトリーな言葉と痙攣って、あれはガセネタというガセネタ?

4/5
多分見るのは2回目のPartykillers!は音の厚みに拘らずツナギの意識が無い様な断片が色々合わさったような演奏。見た目にはわかりにくいけど欧州フリーインプロと同じセンスでそれより現代的
Talibam!はデュオでロックのエグいところをひたすらカマしていくというNY的をあまり感じない率直で、途中機材トラブルありながらあのエグみが頭から最終盤のグダグダのとこまで続いていけるのは一見単純に見えるだけでそうでは無いという類

4/6
最新作のみ聴いてTHE NOVEMBERSのワンマン。そのアルバムを聴いて思った通り重さを端折ったハードでインダストリアル的な楽曲とJ-Popと命名される前の日本のポップス的メロウな楽曲の2つの持ち合わせはその上の世代のロックには無い感覚
例えばBORIS/Boris/borisのようにTHE NOVEMBERS /The Novembers/the novembersとスタイルの使い分けをしても面白いと思う。とか色々思わせてくれたのでdownyとの2マンのチケットも入手済み

4/7
ちょい久々のBACTERIAの硬質系ノイジーは、だけど曲は結構キッチリとしたロックしてて難解にならないので実は間口が広い
数年ぶりのNON bAndの明らかなオルタナティヴは客を選ぶ感じかもしらんけど、あの音が今でもそういうポジションということはどういうことか?は、いくらか考えてみるべき事案
The Ding-A-Lingsが今日の目当てで初めてライブを見たのだけど、オスのテレキャスはボディで鳴っていて鮎川誠のレスポールとタメを張るレベル。dip じゃないナガタッチのベースはその時よりもグルーヴが強く感じる
トリのSLIP HEAD BUTTは分厚い音のパンクロックと場をつくるパフォーマンスでさすがのダムの帝王で、このバンドのライブに接すると多分曲を全く知らなくてもカッコいいと楽しいの両方を思うはず

4/13
Havard Skasetのギターは上手いArto Lindasyの様でそこに徐々にロックが足されるように展開してて、そのSkasetを表にしたPAINJERKの音は裏で鳴るけど抑えの効いた美音なノイズとループしてるベース音がこのセットの中央に聴こえた
Mette RasmussenとGuro S. MoeとヨシミのセットはヨシミとMoeのヴォイスの異様な感覚があって、Moeのエレベは弦の太いギターとして鳴るしヨシミのドラムもビートで埋め尽くすタイプじゃないので音圧は感じないけどそのスカスカ感がRasmussenの時折コルトレーンライクなアルトサックスを明確にしていた

4/16
道場+ Mette Rasmussen、八木美知依と本田珠也の音数の中をRasmussenのサックスが朗々と吹きならして八木の箏から出る聴いた事のない重低音と本田のスティックでのハイハットのコントロールの凄みを聴いた結果、ハードと抑えの効いた演奏の二局面の間がハッキリ聴こえた演奏

4/19
禁断の翼棟は一応バンド名らしい。多分あれはジャズで、エグくて美しい。山本達久のビートと坂口光央の鍵盤の音が選ぶセンスの真ん中を藤原大輔のテナーとフルート。あのちょっと異様な楽曲とか、ジャズは多様というか音楽は多様という再確認

4/20
borisのドローンはハードなスタイルでは無くサンタナの様な泣きもあったし終盤はストーナーだし四楽章の組曲の様な展開。BORISより今夜の方が性に合う
バンドスタイルのGRIMはジョン・フルシアンテを聴いているようなメランコリック。フロアでのパフォーマンスは余計
山崎マゾのControlled Deathはハーシュノイズ気味の序盤からノイズ含みの電子音楽に変化した20分のロングセット

4/27
ユニークさもある坂田明だけどアルトのアグレッシヴはその対比で感じるんじゃなくて本田珠也のビートとの張り合いでわかる。それに須川崇志のアコベの音色が加わるからスローはもちろんハードでも常に美しい演奏だった

4/28
本田珠也と守谷美由貴と須川崇志の本田珠也トリオ。本田は「和ジャズ」という言い方に拘りがあるようだけどこのトリオは「どジャズ」だと思う。それぞれのジャズの演奏力の高さで聴いたのはど真ん中のジャズの豊潤で、イニシエとは違う生々しさ

4/30
平成最後のタイミングで選んだのは荒巻バンド。客観的にこのバンドのライバルは黄金の頃のコルトレーンとその後のコルトレーンバンドという面倒くささだけどこのバンドがこのタイミングの締めというタイミングは幸運だろってのがオレの平成最後