Wilko Johnson

Dr. Feelgoodの『Down By The Jetty』と『Malpractice』しか持ってなかったのだけど、Wilko Johnson来日の報に即行くことを決める。更に慌ててWilkoのベスト盤も買ってヘヴィロテ。
して今夜のクアトロ。開演予定は20:00だけど、19:30からDr. Feelgoodのドキュメントの短縮バージョンが上映されるとのことでそれにあわせて現地入り。したら、思いもしない混み具合・・・。こんなにギュウギュウのクアトロは初めて。つーか、これ、やり過ぎだろ? 消防法に引っかかるぞ。という事で、その映画が始まったけれどとてもスクリーンを眺められる状態じゃなく、諦めて退避。タバコを吹かしに行く。そしてタイミングを見計らって再入場。多少視覚の得られるポジションを確保。
そんなこんなで始まったライブ。Dr. Feelgoodについてパブロックだとかパンクの元祖的な事とか言われているけれど、Wilkoのソロも含めてハッキリ言って、この音楽は装飾を剥ぎ取ったシンプルなロック。要するにロックンロール。なんとなく時々ウザく思う他のロックとは違ってロールする。Wilkoのザクザクしたテレキャスのカッティングに涎がでる。そのストロークが続いているのにシングルノートのフレーズが出てきたときは、「なんか使ってるのか?」って思ったけど、違った。ストロークしながらシングルノーかましてやがる。ゲッ、というか、「ヒヒヒ、これは凄い」と思った。いい感じで絡むNorman Watt-Royのベースは時折テクニカルな見せ場も持ちつつ、でもこっちも当たり前にロールしまくる。大きなインパクトは無いけれど、Dylan Howeのドラムもきっちりとロールしていて、ギュウギュウで苦しい状態なのに、ヒヒヒと思いながら揺ら揺らする。ステージ上を動き回るWilkoの姿に、あー、これがロックンロールだなあって思いながら、スゲー楽しい。いい気分過ぎるのでアルコールが欲しいけど、とても動けない。まあいい。いいよ。こんな演奏が聴けているのだから、ちいさく揺ら揺らしていられるだけでアルコールは無くても気持ちよくなれた。
Wilkoバージョンもあったけど、あえてオリジナルを貼っておこう。