Rock'n'Roll Gypsies

今月はロック月。昨夜がFrictionで今夜がRRG。個人的に、ライブを追うことに決めている2つのバンドが連続した。もうとにかく、ハッキリ言ってこの2日間は自分の素。素しかない。ぶりっ子出来ない2日間。無理。こんなにイケテル音楽を連荘で見る事が出来る事を大声でわめき散らしたい。
今夜は吉祥寺のGB。ここはGrooversのライブで何度か足を運んでいる。ちょっと久しぶりだけど、なんとなく場所は覚えているので余裕かまそうかと思ったけど、一応鉄道が従来どおりのダイヤとは限らないのでギリギリじゃなくて余裕を持って向かった。井の頭線で吉祥寺着。一番近い出口から出て、なんとなくホロホロと歩き、で、丸井の辺り。確かこの裏とかその辺だったよなあと思ってウロウロ。が、見つからない。あ?、と思って何度もその辺りを行き来しつつ、少しずつエリアを拡大したけど見当たらない・・・。おかしい、なんかいかにもこの感じのとこだと思ったところにはGBは無い。時間は開演予定間近。あああ、と思って、仕方なくケータイで検索。GBのサイトでパルコがどうのこうのと書いてある・・・。そうか、丸井とパルコを勘違いしたか!って気付き、慌ててパルコを探すもなかなか見当たらず、とうとうケータイで地図までチェック。そんな色々があってやっとGBを見つける。東急の裏手だった。似ているんだよ、丸井の裏手へのアプローチと東急のそれ。とか、自分が悪いのにますます吉祥寺が苦手な気分になりながら、恐る恐る既に閉まっているGBのドアを開ける。すると受付のお姉さんがいて、RRGのサイトで予約した番号を告げて入場料を支払う。その際、「15分押しなので、まだ始まったばかりですよ」と教えてもらって、思わず「良かった・・・」と洩らす。
お姉さんから貰った安堵を持って中に入る。即ドリンクのチケットをハイネケンに換えて、無理せず最後列な状態で落ち着きを取り戻しつつRRGの音を浴びる。花田と下山のギターがギンギンに鳴り響いて、池畑のドラムがバスバスとビートを叩き込んで市川のベースが真ん中でバランスとグルーヴを作る。いつものRRG。いつもの様に只のロック。ただ、カッコいいだけのロック。それを聴く。それを聴きたくて足を運ぶ。勿論今夜も多分ビールを買った回数は一番のはず。後ろで陣取るのはその為でもある。曲間を狙ってビールを買うのだけど、その間に演奏が始まるのは仕方が無い。曲が始まると自然とリズムを取るのだけど、ビールを売ってくれる兄ちゃんも同じ様に楽しそうにリズムに合わせている。それがまたいい気分になる。して中盤、当たり前の様に「Old Guitar」。勝手に一緒に歌う。つーか、それ以前から歌ってしまっているのだけど、この歌のときはフルコーラス一緒に歌ってしまう。すぐ横とかに他の客も居るのだけど、音が大きいので少々口ずさむぐらいなら邪魔にならないはず。歌いながら泣く。勿論気分が泣くだけの話だけど、この歌が生まれてきた事に、なんか、ありがとうございますって言いたくなる。とか、勝手にしんみりするのもそれだけで、その後はまたもRRGのグルーヴに持ってかれる。徹頭徹尾、ロックのライブの気持ちよさがRRGのライブにはある。ジャズとかラテンとかアヴァンとか、RRGの時間には要らなくなる。この時間は、ロックンロールが間違いなく最もカッコいい音楽。
来月もまたRRGが聴ける。251でdipとの対バン。これをまた、忠実な犬の様に待つことは苦じゃない。