Battles

新譜を待ちわびて、いつの間にか存在も忘れていたBattles。それが昨日、タワレコのHPを見ていたら新譜がリリースと書いてあり、あわてて昨夜前日入荷を購入。かなり期待度高い。ここ数年出てきたロックの新しい動きというかバンドというか、まあそういうものの中で最も気に入ったのがBattlesだった。『EP C / B EP』に集約された3枚のEPを繰りかえし聴きながら、すぐにでもリリースされると思っていた1stフルアルバムを待っていた。それが何故かなかなかリリースの報が無く、昨年『EP C / B EP』がリリースされ、Don Caballeroも再始動という状況を見つつ、そのDonにIan Williamsが参加していない事に胸をなでおろし、それでも「もしかしたらBattles活動中止?」等と考えていた。そういう不吉な予測も忘れていた今日この頃だったけれど、『Mirrored』をニヤニヤしながら手に取った。

が、何かおかしい。あの硬質だけど柔軟で、シンプルだからこそ突き刺さるリフが見当たらない。音の表情は豊かになり、音楽的という言葉を使えば、現在の方が進んだ状態だと言える。だけどあの『EP C / B EP』の、同じトーンであっても飽きさせないほどの求心力を『Mirrored』からは感じない。なんていうか、少し考えすぎな音になっている感じがある。あまり好みではない。もちろん、いかにもBattlesな瞬間もあるのだけど、でも、全体としてはEPしか出していなかった頃とは違うものを感じる。もう少し聴き込めば印象は変わるかもしれないけれど、あまり繰返し聴く気にならないかもしれない。まあ、仕方ない。決してダメな音ではなく、オレの期待と違う方向に行っているだけなので、否定するほどのものではな。次回作に期待というところ。









Battles 『Mirrored』