Rock'n'Roll Gypsies

この間のライブで先行発売されていた『Same Old BackBeat』は、昨年の11/24のリキッド・ルームでのライブを録音したもの。そろそろ店頭に並ぶかと思って調べてみたら、Gypsiesのオフィシャル・サイトでの通販のみという、ちょっとめんどくさい代物。オレはロフトで買ったからいいけど。

Gypsiesの名前で最初にリリースされた『Who the Fuck is the Rooster?』もライブ盤で、インディーだった(多分)。その『Who the Fuck is the Rooster?』ではRoostersの楽曲と花田裕之の『Rock'n'Roll Gypsies』(オレが初めて買った花田のアルバム)からの楽曲が収録されていて、花田が「Sitting on the Fence」や「Rosie」を歌うのを聴いて複雑な気分になったけれど、『Rock'n'Roll Gypsies』しか聴いて無かった花田の歌声も悪くないと思うきっかけになった。『Who the Fuck is the Rooster?』を聴いた時はRoostesの楽曲をライブで演奏する為だけにGypsiesを作ったと思っていたけど、その後『I』『II』とオリジナル・アルバムを発表し、気が付くとオレにとってGypsiesはかなり気になるバンドになっていた。

『Same Old BackBeat』は『I』『II』からの楽曲を多く含む。そしてRoostersの楽曲は、Roosterzの楽曲を二曲含むだけになった。あえてRoostersの解散ライブを行い、大江が本格的にシーンに復帰し、それに花田と池畑潤二が全面的に手を貸す事によって、大江のRoostersの楽曲を歌う必要が花田から抜けてしまったのかもしれない。その結果の『Same Old BackBeat』は、本当の意味でのGypsiesの現在地を示している。当然完成度ではスタジオ・アルバムに劣るけれど、ここにある情熱みたいなものは、このアルバムを何度もリピートさせる理由になる。









Rock'n'Roll Gypsies 『Same Old BackBeat