12/25

先週の金曜に仕事上でかなりキツイ状態になった。もうこれはダメかも知らん、と。この歳で用意せずに失職しかねない。そんなことになったら、20年ぐらい前のどうしようもない時期と同じ、じゃなくて、年齢的にそれよりも厳しい状態になる。なので土日も職場に足を向けて、色々試して、どうなるんだろう?と、か、なってた。そんな4日間に3つのライブを見ているのだから、まあ、アホだな。けど、ライブの場で音楽聴いている時間はその辺の事が頭から外れるわけじゃないけれど、でも、幸福感はあった。特に昨夜のは、もしオレがこのままダメになっても、まあいいか。と。今後ライブとか見るどころじゃなくなるかも知らんけど、これが最後なら思い残さん、と。して今日出勤して、この間に考えた策を実行。リスクをなるべく避けて、でもやった事の無いことだから結果の予想も難しい。しかも残念ながら、職場にはこの件の解決の相談にのれるヤツは誰もいない。しくれば何百人分かのデータが無くなる。けど他に手は無い。葛藤しても仕方が無いので、考えつくした手段を用いて、結果、何とかなった・・・。金曜からの緊張がやっと解けた。完全ではないけれど、体裁は繕った。とりあえず、ってヤツ。もうその時点でオレの今年は終わった気がしている。ホントにキツイ気分だったけど、そこから開放されて、SDLXにでも行ってみようかと思ったけど、あーでも今日は12/25か、と。Derek Baileyの命日か、と。この日だから何かがなんとかしてくれたんじゃないか?ってすら気分もあって、真っ直ぐ帰宅して、Baileyの音を再生。昨夜を引き摺っているので、灰野敬二との共演作『寄り添い合いし秩序と無秩序の気配かな』と『Songs』。
両者とも孤高というのが思いっきりあてはまるのだけど、ベクトルは違う。それが絡んで、2枚のCDを残してくれた。前者はギターのデュオで、後者は灰野がヴォーカリゼーションしている。Baileyは100枚以上の作品を残したけれど、ギター・デュオというのは少なく、灰野を除けば思い浮かぶのはHenry KaiserのとNoel Akchoteとのヤツぐらい。Baileyの系譜にあるフリーインプロを知っていてやり方も持っているその2人と灰野は異なる事を思うと『寄り添い合いし・・・』という作品の存在感は抜きん出ていて、まあ、ボーっとなってしまうのだけど、その後に『Songs』で、また違う絡みあいを聴いても、結局ギター2本でのやり方と違わ無いと言うか、でも音は確実に違っているのでなんかよくわからなくなるのだけど、わかるわけがないので、それでいいか、と。
しかしまあ、やっぱBaileyのギターは特別に美しい。