アルタードステイツの秋の３デイズ - アルタードステイツのバラバラステイツ

毎年恒例Altered Statesの3days。今夜が中日。当然ピットイン。
今夜はASとしてのセットは用意せず、3人がソロとデュオする。パターンは6つ。順番とか決めてないとこのことで、ステージ上で3人がじゃんけんして、勝った人がどのパターンを選ぶか、と、か、やってた。勝った人は自分の演奏じゃなくてもいいってルールで、確か最初は芳垣安洋が勝って、ナスノミツルのソロ演奏を発注。
ナスノの独奏は初めて聴いたのだけど、エレベをエフェクトしつつ、アグレッシヴな展開。ループも扱うので、アヴァンなクラブ音楽にも聴こえた。
続いて、じゃんけん勝ったのは内橋和久だったか、まあとにかく、内橋と芳垣のデュオ。ベースが無い分、音が行ったり来たりするのがハッキリする。いやー、やっぱ、この2人の変化の仕方は半端無いわ。
1stの最後、も、確か内橋が勝ったような・・・。して、その内橋のソロ演奏が発注される。内橋のソロはCDでも何枚かあるけれど、ライブで聴いたのは数年前のピットイン昼の部だけなので、久々。で、ギターよりも卓モノを重視するスタイルなのだけど、メランコリックなエレクトロニカ、まあ要するにフォークトロニカ、って事はFenneszを思い出す。けれど、内橋はラップトップは使わず、ギターの音をエフェクトしてそれを即興しているのだから、あれってこういうやり方でライブ出来るんだな・・・と、ちょっとした感動みたいなのも思う。終盤は内橋らしいキャンキャン跳ねる音。
2ndの最初も内橋がじゃんけん勝利・・・。ここでじゃんけんを勝つ秘訣みたいなものも披露。ふーん・・・。で、まずは芳垣とナスノのデュオ。ナスノは重低音もかますけれど、ディストーション（？）強めのギターな音がメイン。そういう重めの音に芳垣のシンバルの音が浮かぶ。スゲー低いところのロック。か。
あと2つなので、ここが最後のじゃんけん。で、またしても内橋が勝つ・・・。不正してねえか？とか、思ったり、は、しなかった。で、内橋とナスノのデュオを自らオーダー。ここでは内橋は卓モノがメインで、ナスノも卓モノも扱うのだけど、ベースで内橋の音をサポート、って思ってたら、時々ぶっこむ。
で、最後は必然的に芳垣ソロ。あーオレは、芳垣のソロ演奏が大好きなのです。過去にSDLXとピットインで見ているのだけど、どっちも忘れられない。の、です。ので、まあ今夜はその時の様にフロアを徘徊しつつってやり方じゃないけれど、小物の扱いから徐々に展開していくあの繊細な音楽が至福。歌うのも嵌る。なんかその歌ってるのが、今日のピットインのBGMだったOrnette Colemanの『Dancing in Your Head』みたいだったな。
アンコールはトリオで。短い中で、ここまで即興し続けたのにここでもキッチリ展開する。あー、即興のライブって意味では、この2日間は、結局、、、やっぱりか！って気分。