R.I.P. Ted Curson

ホント、訃報多い。なんなんだろう? が、こんなタイトルでログするほど、Ted Cursonを意識した事はあまりなくて、リーダー作を1枚も持ってない。けど、一応場末のジャズファンとして、RIPと書かないといけない気がする。サイドとして、Charles Mingusの作品に参加しているものと、たまたま買ってみたCecil Taylorのもの、あと、手放して手元には無いArchie Sheppの作品にも参加しているので、名前はちゃんと頭の中にあったので、RIPと、したい。して、思い出して、『Brown Bunny』のサントラを引っ張り出す。ここにTed Cursonの「Tears for Dolphy」が入っている。とりあえずこれを再生して、当時のフリージャズとか、そうじゃなくても民族的な意識の上でのジャズとか、そういうのの中の音が好きなのだけど、それはそこから出てくる強烈なアドリブ部なのだけど、「Tears for Dolphy」はそこじゃなくて、曲とアレンジのところが印象に残る。
で、まあ、『Brown Bunny』って映画の事も思い出す。この映画、なんかあまりにもあれな作品で、なんかもう、映画館でホントになんかどうしようもないやるせない気分になった事を思い出した。そりゃ、これ、賛否両論になるよな。しかし、ここまで人間の、性別男の弱いところ、映画にしてみ見せ付けられると、苦しい気分だった。ノスタルジックなアメリカの風景ってのも、そんなの、ホントはオレ等には関係の無いものなはずなのに、そこに郷愁を感じてしまった事も変な気分だったのだけど、やはりこの映画のわずかなストーリーが、あまりにもやるせなくて、嫌で、でもだから忘れられないのだろうと思う。この映画は1人で見て、徹底的に自分を追い込んで考える作品だと思う。