R.I.P. Adam Yauch

昼間、ドミューンの『もんじゅ君といっしょ』を観賞。序盤のウダウダにニヤニヤつつ、実体化したもんじゅ君登場時に、「でかすぎる・・・」と、思ってたら、そう思った人は大勢で、そういうつぶやきが並ぶのを眺めつつ。して、終盤にはSORAというシンガーとギターの清水ひろたか、パーカッションのユザーンで、もんじゅ君が作った曲が演奏されて、ちょっと、胸に響く。とりあえず今日は、日本の原発が一時的にせよ全て停止するという日を記念した放送だと思うのだけど、それに関して、色々思う。
色々思いつつ、ネットをウロウロしてて、Beastie BoysのMCAこと、Adam Yauchの訃報を知った。BB3デビュー時、そのアルバム『Licensed to Ill』がヒップホップのアルバムとしては初めて全米1位という記録を打ち立てて、大きな話題だった。オレはそれのテープを持っていた知人から借りて、ダビングした。流石にインパクトの強い音楽だったのだけど、けど、やっぱヒップホップのそういう記録は、最初はアフロ・アメリカンな誰かであってほしいとか思ってしまって、BB3は知っている程度にしておいた。けど、知らん顔しつつ、『Paul's Boutique』リリース時は、即購入している・・・。けど、『Paul's Boutique』は『Licensed to Ill』ほどのインパクトは無くて、ヒップホップとしては面白いけれど、でもBB3の面白さって、ちょっとそこじゃないよなあ。と、思った。まあ、よくある一発屋的な見方をしてしまった。その頃はNWAなんかのギャングスタ系が幅を利かせてきた。その一派の重要人物Dr. DreがBB3の2代目DJだったってのは、ちょっと面白い事実でもあった。更に白人のヒップホップっていう意味では、House of Painがカッコよくて、時代は変わっていた。けど、『Check Your Head』で、やられる。自らのバンド演奏を持ち込んだこのアルバム、出自がドコアという立ち位置の面目躍如。ミクスチャーというスタイルだけど、ロックからの視線じゃない『Check Your Head』は圧倒的にカッコよかった。さらに『Ill Communication』がリリース。オレはこのアルバムがとにかく好きで、PCの壁紙はこのアルバムのジャケットを長い事設定していた。その後そこそこな『Hello Nasty』があって、けど間が空いてリリースされた『To the 5 Boroughs』と『The Mix-Up』は、繰り返すに至らなかった。それでも昨年の『Hot Sauce Committee Part Two』は、またちょっと、面白くなってきた。
やっぱこう、同時代でその音楽に触れていた立場ってのは、こういう結果に対してのショックは大きい。MCAはまだ47歳だった。『チベタン・フリーダム・コンサート』を主催したのもMCAで、Bad Brainsの『Build Nation』をプロデュースしたのもMCAなんだよな。
って、こんな事を思い出しつつ、ずっとBB3の音楽を再生している。イマイチに思っていた『To the 5 Boroughs』と『The Mix-Up』もBB3に対する過度な期待と関係なしで聴いてみると、肩の力って、抜いても良いんだなって思う。