帰路、真っ直ぐ帰宅のコース

職場から真っ直ぐ、帰る。帰りはバスで、NHKのとこで降りる。実は結構遠回りだけど、まあ、なんかこのコースが定番。そこから歩いて、某アートなハコのとこで曲がるか真っ直ぐかは気分次第。で、曲がらず真っ直ぐ。この場合は高級住宅地の松涛を無駄に歩くことになる。チョイ上りながら、自分に全く縁のないそこをわざわざ歩くのは、人通りが少ないので歩きやすいという理由。観世能楽堂を過ぎて戸栗美術館までの中間のとこに差し掛かる。なんか反対側に人がいるなあって思う。まあ、そら、少しはいるさな、って思うのだけど、一回チラ見後、最接近時にもなんか動いている様子が無くて、何やってんだろう?と思ってサイドチラ見すると、なんかこっちを見て口を開いている様子。立ち止まってイヤフォンを外す。と、こちらに渡ってきた。見覚えの無い女性。あーこれは、と思ったら、予想通り道を聞かれる。どこに行きたいんだろう?と思って聞くと。「かみやまちょうへの行き方わかりますか?」と。「かみやまちょう?、悪いけど全然聞いたこと無い・・・。それは何区?」っていうと、渋谷との答え。え?、マジ?と思って、なんかランドマークになるようななんかないのか聞くと、そんなものはない、と。で、なんでそこに行くのかって聞いたら、自宅があると・・・。なぜ自宅の場所がわからないんだ・・・と思いつつ、その手にスマホを持って地図らしきものを見ているのも確認しつつ。とりあえずここは松涛だって、まあ、さすがに気付いているであろう事を告げる。するとこの先はどこに行くのかっていうので、まあこの先は山手通りになって、左に行くと目黒方面になる。と、一応わかっていることを教えながら、この近辺だと円山町だし、反対側は富ヶ谷だし、とか思っている。んー、と思っていると、渋谷駅の場所を確認してくる。教える。で、なんか目印的ななんかないのか聞くと、明治通り、と。明治通り?、は?、この辺ウロウロしててかみやまちょうってのは明治通り近くなのか?、いくらなんでも方向音痴過ぎないか?、いやもしかして、オレの明治通りの認識が間違っているのか?って思ってクラクラ・・・。で、結局、どこかで間違えたので元来た道を戻ってみますと言って、下っていった・・・。
帰宅する。「かみやまちょう」が気になっている。すぐPCを立ち上げる。で、調べる。わかった。「神山町」だった。松涛と富ヶ谷との間当りだ。って事はさっきの子は、まあ、そんなにずれてたわけじゃない。けど、明治通りは明らかに違うだろ・・・。つうか、自宅がある場所の認識があまりにも足りなすぎ・・・。なんか、こんなノンキで生きていける世の中なのかって、ちょっと、考え込んだ。
と、オレの日常のひとコマを晒して誰が面白いのか?って思う。まあ、オレとしては面白かったので書いたのだけど、そんなことをしつつ、買い溜めたCDを聴く。実は、ライブの物販で買ったCDって、すぐには聴かないことが多い。ってのは、ライブでガンガンを聴いて、その後CDだと、まあ、ああいう音では聴けないので、迫力が足りない。ので、聴くのはそのライブとは全然違う傾向のものが優先される。なので、Fred Lonberg-Holmの『Anagram Solos』とかは即聴いたりした。坂田明 & ちかもらち with Jim O'Rourkeの時はChris CorsanoのCDを2枚買ったのだけど、これも即聴く対象ではないのだけど、でも、なんとなく再生。Nate Wooley / Chris Corsano / C. Spencer Yehの『The Seven Story Mountain』はアンチ・クライマックス気味の硬質なフリーインプロ。まあこの手は、寝に着く時になんとなく再生してしまったりするのだけど、時々ツボなところが来て眠れなくなったりするので、若干危険。もう1枚のPaul Dunmall / Chris Corsanoの『Identical Sunsets』は、フリーなジャズ。これ、これまで全く知らなかったDunmallの無伴奏気味の演奏が最初に入っているのだけど、テナー・サックスと書かれた楽器から出る音色とは思えない東アジアなオリエンタルな音色で、球蹴る。ヤバイなこの音。この後は圧倒的なスピード感とちょい変態も入っているCorsanoと結構Coltraneが入ってるDunmallがガチンコしたり作り上げたりとするので、こちらとしても躊躇無く最後まできききる。ヤ盤だな、これ。