渋谷 〜 新宿

渋谷Crawlに向かう。Rock'n'Roll Gypsiesのライブを見る為。RRGのライブ以外では足を運んだことが無いので、今のとこ年一ぐらいで行く場所だけど、まあさすがに、場所の確認は不要。1年ぶりって状態で中に入ると、喫煙コーナーがフロア内のトイレ前からフロア外に設定変更されてて、まあこの方が気楽だなあと思ってとりあえず一服。で、中。狭いハコなので、詰まり気味だけど、まあ、こんなもんだと思う。で、毎度、RRGの時は特になんか書いておく事は無い。ロックのグルーヴは、このバンドでハッキリわかる。そらまあ、一番若い市川でもオレと同い年位なのでオッサンのバンドだけど、それが持ってるのってのがある。確実にある。絶対ある。なんたってこのバンド名なわけで、こんな名前のバンドが許されるだけのを、毎度カマス。かまされて、しかも最愛の「Old Guitar」までカマされると、歌うね、オレは、つーか、それ以前から歌ってたけどな。と言っても、自分でも聴こえないぐらいに口ずさむ程度なので、邪魔はしてない、はず。
ライブが終わったのが20:45ぐらい。慌てる。スゲー早歩きで渋谷駅に向かう。行きはガクブルな歩道橋を慎重に歩いたけど、戻りもガクブルながらも急ぐ。副都心線に乗り込む。向かうは新宿3丁目。着いてからも早足。ピットイン到着。中に入る前にとりあえず一服。人が全然居ないのにちょっと不安になっていたら、1人出てくる。なんかちょっとピットインでは見ないタイプの女の子。帰るって感じても出なく、ポスターとか見ていて、なんか中で演奏が始まっているのかどうかよくわからん。んー、どうする?と思っていたらその子は階段上って消えた。って、これはどういう状況?と思っていたら、ピットインのスタッフが外に出てきた。これは・・・と思い。タバコを消して近づいて。「2nd始まってますか?」って訊ねると、「今始まったとこ」と。おー、そうか、と。ですぐチケットを出したら「ん?」って感じだったので、「今来たんです」と言って、中に入った。まだ、音は大人しい状態で、まあ、ホッとした。
予想通り、昨夜とはまた違う、ホントに違うのを聴いた。秋田昌美のヤバイ音が蔓延していくと、他の音も勿論あるけど、何がどうなっているのかよくわからん。というか、なんかどうでもよくなる。ノイズは、音楽を渾然一体とさせる。ある意味、あやふやかも知らん。今夜の演奏でChris Corsanoのヤバさを聴き取るのは難しいはず。Darin Grayのベースも、その動きほどの音に気付くことは難しい。今夜は客席から見て右手にいたJim O'Rourokeも、秋田がかましている時はあまり気にならない。坂田明の咆哮も、断片的な印象、になる。ノイズが色んなのを飲み込みつつ、でも残る音があって、そんなのが目の前でかまされてて、なんかニヤニヤしてしまう。昨夜とこんなに違うの、つーか、数十分前に見ていたライブと全く違うの、見られる。そら、ニヤニヤ、するだろ。でも決して、秋田のハーシュノイズな時間が長かったって事でもない。その後、O'Rourkeがジャジーなギターして、その上で坂田さんのサックスが浮き上がったりする時間もあったし、全体としてはアヴァンに押し捲ったってのとも違う印象。当て嵌めにくいなあ。というか、ライブなんて当て嵌める必要は無いよな。その時間だけがもつ存在感を感じ取れれば、後はホントは同でもいい話だと思う。
この2daysも、物販利用。昨夜と今夜で1枚ずつCorsanoのCDを買った。アナログは再生しにくい環境なので手を出せず、Grayのは既に持っていたので買わなかったし、坂田さんの『平家物語』も先週というか今週というか、まあ、Brotzmannの3daysの最終日に買ったしって、持ってるものが多かったので、二夜で2枚で済ますことが出来て、よかった。