Andrew Hill

昨夜、Dolphyの、その名義作だけじゃなくてサイドの作品も聴こうかなあって思って、ってなると、やっぱあれだよなあって思って、なんとなくWikipediaでAndrew Hillの項目を見る。勿論、頭に浮かんだのは『Point of Departure』で、Dolphyの参加した作品は色々あるけれど、その名義じゃないもので1番気に入っているのがそれ。で、気付く。今日、6/30はHillの生まれた月日。ほおって思う。したら、まあ、今日はHillを聴くよな。って思って、まあ朝っぱからって気にはならんかったので通勤時は聴いてなかったけど、昼休みにiPodでHillの項目を見る。したら、入れていたのは『Mosaic Select: Andrew Hill - Solo』だけだった・・・。まあ、ならばってんで、その『Solo』を再生。Hillの独奏が、CDで3枚分入っている。一気に聴くようなものじゃないと思っているのだけど、止める理由も無かったので、帰路、更に住処に戻ってからも続きを再生し続けた。こうやって一気に聴くと、Hillのピアノ、Monkに通ずる気がしてきた。タイム感覚ってーの?、とにかくその、ゆったりとした感じはMonk的、だと思った。終わって、『Point of Departure』を再生。ここでも、特にバッキングの時、なんかMonkっぽい。あの外しというかズレというか、Monkのそれをずれてないように当て嵌めたって言うか、なんか、そんな風に聴こえてしまう。でも、Monkが徹底的に黒くてジャジーなのに対して、Hillのピアノはそういう濃さはなくて、だけどトータルで音楽はジャズしか無くて。そんな中でDolphyがらしく音を並べてくる。Kenny Dorhamのラッパも、当時新進だったんだろうなあって音で主張するし、Joe Hendersonも時々Dolphyの様なスピード感のある音。Richard Davisの骨太なベースはブルーノートでは若干薄まってるけれど、ソロの場面とか、スゲーカッコいいし、そしてTony Williamsのドラムが、やっぱ、当時のどのドラムとも明らかに違う感覚のビートを差し込んだりしていて、やっぱ、凄い。
なんか、『Out to Lunch!』とか『Point of Departure』とか聴いていると、ECMってこの辺のブルーノートの音を継承したかったんじゃないだろうか?、って思った。まあ、結局、それとは違ったものになってしまって、結果、その金太郎飴的な音が一定の支持を持つ事になったのだけど、だけど時折、そのやり方が功を奏したものが出来上がってきてしまって、まあ、そういう意味では面白くはあるよなあ。ジャケットはどうしようもないけどな。って、なんか、違う話で落ち着いたけど、まあ、いい。