帰路、レコファンのコース

考えて、購入したのは、南博の『Body & Soul』と、「節電の夏、日本の夏」を考えて、そこでの活躍が期待されるLittle Tempoの新作『太陽の花嫁』。でもって、1週間前も、だるいのでログにはしなかったけど帰路レコファンしてて、その時は中川敬の『街道筋の着地しないブルース』と、高柳昌行の『ソロ』を買った。ちょっと、個人的に面白かったのは、南博と高柳昌行のは、ジャズの新作コーナーじゃなくて、Jな新作コーナーに置いてあった事。まあ、そんなことはどうでもいいか。
で、レコファン中のみならず、朝の出勤時から、今日はEric Dolphyを再生。この時期で、しかも朝からジャズって、まあ、かなりどうかしているかも知らんけど、今日はそれでいい、日。で、まあ、前にも書いたけど、同じ事を書く。でもコピペではない。
オレがジャズを聴くきっかけがDolphy。高校生なガキの頃に、今は無き国際ショッピングセンターの照屋レコード店のお姉さんに、聴かせてもらったのがきっかけ。当時、ひたすらロックのルーツを掘っていた時期で、ブルースに興味があった頃で、そういうアナログを買ったりしているうちにお姉さんと仲良くなり、「○○君はジャズも聴けると思う」と言って再生してくれたのがDolphyの『Last Date』だった。しかもそれ、商品棚にあった新品のCDを、封を切って聴かせてくれた・・・。「それ良くても、オレ、今金無いから買えないけど・・・」って言うと、「わかっているから気にしないで」ってな感じ。とにかくオレに聴かせたかったらしい「You don't know what love is」を再生。して、即、やられた。インストものは殆ど聴いてなかったのに、しかもギターでもないのに、飛翔するDolphyのフルートは、なんか異次元な音を聴かされたようで、参ってしまった。その後結局頭から聴いて、次はジャズのCDを買うと決めていた。して、初めて買ったのは『Last Date』、ではなくて、『At the Five Spot Vol.1』だった。あえて外した。とにかく全く聴いたことのない方がいいと思って、買って、その場ですぐ開封して再生してもらった。で、大当たり。『Last Date』は「You don't know what love is」がインパクト強すぎだったけど、『At the Five Spot Vol.1』ではDolphyのメイン楽器のアルトで顔面を殴られ、更にバスクラで鳩尾に強烈なのを喰らった気分になった。扱う楽器が変わりながら、どれもが圧倒的。ニヤニヤしっぱなしだったと思う。その後沖縄にいた1年ぐらいの間にDolphyは結局『Last Date』と『Berlin Concerts』と『Out to Lunch!』を購入。そして東京に出てきて、まだ住処に入れないという状態だったのでウィークリーマンションに数日居たのだけど、上京後即、音楽が無いのは耐えられないのでポータブルのCDプレーヤーと、簡易のスピーカーを購入。で、当然CDが必要で、今では殆ど見かけなくなった町のCDショップに入り、購入したのはDolphyの『Stockholm Sessions』だった。って事で、個人的に、ジャズはDolphyってイコールする。Dolphyの音から始まっている。ここから始まってなければ、自分にとってのジャズは変わったかもしれない。多感な頃の1歩がDolphyだったってのは、良くも悪くも、いや、絶対良いと思っているのだけど、その後の価値観を変えてくれたと思う。音楽だけじゃなくて、色んなものへの価値観。なので6/29は、只管、Dolphyを聴かなくてはイケナイと思っている。昨夜、今日に日付が変わって『Last Date』と『Berlin Concerts』を聴いて、通勤時は『Other Aspects』を聴いて、昼休みは『Other Aspects』の続きと『Conversations』。帰路は『Out to Lunch!』を聴いて、レコファン中に『Out There』に移って、住処に戻ってから『Stockholm Sessions』を聴いて、今は『At the Five Spot Vol.1』を再生中。多分、1年後もこんな調子。