帰路、レコファンのコース

とうとうタイトルにしてしまった・・・。まあ、いい。だろ。
相変わらず中古&輸入盤新品5枚で各¥200引は続いている。のでそれを利用したい。が、粘ってみたけどイマイチ揃わず・・・。んーってなって、諦めた。結構ウロウロしたけど何も買わずに帰ろうと思った。けど、少し思い直し、というのは、Bugge Wesseltoft & Schwarz Henrik『Duo』を買って帰りたいという気持ちがあり、なんか国内盤新品と組み合わせようかと思った。頭に浮かんだのは細野晴臣の『HoSoNoVa』。確か前に新作コーナーでディスプレイされてたので、もう個別のところに移ったかもと思いつつ、一応そこを見る。すると、あった。が、手にとって見て、でも、なんで国内盤のCDってこんなに高いんだろう?って思ったりして、んー、って思っていたら、すぐ近くにあった小西康陽のPIZZICATO ONE名義での新作『11のとても悲しい歌』に気付く。悲しき渋谷系としては、PIZZICATO FIVEは、まあ、聴きたいとか、たくないとか関係なしに、聴いてた。周りの誰かが確実に新作を持っているし、それ以前にどこかで必ず聴いた。まあ、別に良いとか嫌とかもなく、当たり前の音楽だった。けど、やっぱ、なんかそういうのを自分で買うのは嫌だったし、オレと同じで中指立てる事を重要なモノとして捕らえている知人がP5のCDを持っているのを知った時には、「日和ってんじゃねーよ」って、笑ってやった。が、ここにきて、なんか、呼ばれた気になってしまって、『HoSoNoVa』を戻し、『Duo』と『11のとても悲しい歌』をレジに持っていった・・・。
ウロウロ中、聴いていたのはBill Laswell中村達也山木秀夫の『Bass & Drums』。自分が見たライブの音源化っていうちょっと嬉しい記録だけど、それだからというより、やっぱ、ここでの2つのドラムの音と1本のベースの重低音がマジでカッコ良くて気持ちよくて、聴いてしまう。山木と達也なんて全然違うタイプのドラム叩きなんだけど、こうやっていい感じにビートが絡まるの、ライブよりもこの記録の方が良くわかったりするのがなんか・・・。で、それも終わり、更にLaswellの『Aspiration』を聴きながらウロウロを継続していた。「混ぜるな危険」を平気でやってしまって、結果、イマイチなのがあったりするLaswell絡みの作品だけど、今年リリースされたソロ名義の『Aspiration』は、そうやって続けてきた混ぜ混ぜするセンスが、巧み、になった作品。まあ、これ、ジャズ枠だと思うので女子ジャズのタグを付けたのだけど、ホント、色々してる。けど、ちゃんと共通してる。ああ、やっぱLaswellってベースを弾くのが好きで音楽やってるんだなあって思わせる。ってのは、Tokyo Rotationでもそうだし『Bass & Drums』も勿論そうであるように、レゲのベースを当たり前に持ち込んでいるからで、アコベは置いとくと、やっぱ、ベースのあの音が最も気持ちよくてカッコいいのはレゲだろって思うので、そう思う。あー、なんだろ?、なんでレゲなベースってこんなにもたまらん気分にさせるんだろ? んー、まあ、いいや。ジャズとレゲが合わさったって言うと、Courtney Pineの『Closer to Home 』とか思い出すけど、あれがカリブで陽性な音楽だったのに対して、Laswellの持つレゲはベースラインから始まった陰の部分が、マジで、たまらん。今年前半は、完全にLaswellにやられたなあ。ライブだけじゃなくて、関連の録音物、事ある毎に聴いてしまっている。