広瀬・加藤・芳垣

ピットイン。サックスの広瀬淳二、ギターの加藤崇之、ドラムの芳垣安洋。なんか、こういう、らしい即興を聴くの、久々な気がする。
1st。キリキリビリビリと、テナーでスピード感溢れる特殊な音を撒き散らす広瀬。昨年リリースされた『the elements』にもビリビリしたのに、この人のライブを見る回数は少ない。テナーでピーピーギーギーするのを聴いていると、John Zornなんかよりも全然ヤバイ。けど、知名度の違いで客の数は全然違う。
加藤もかなり久々に演奏するのを見る。かなり久々だと思う。久々なのでどんなギターだったか覚えてなかったのだけど、かなり変態なギター。内橋をジャズ寄りにした感じ、という印象。演奏が拡散する感じは、他のギタリストには見つけにくい個性。
1stの芳垣は殆どバスを使って無いんじゃないか?って思うぐらい、ビートの印象が無い。けど、手数とスピードがかなりあるのにあえて上っ面に聴こえるように叩きまくっているように見えて、なんか鬼気迫る感。
して。今日はオレは負けた。何が?って感じからも知らんけど、負けた。ライブ聴いているだけで勝ったも負けたも無いだろって感じだろうけど、負けた。2ndは殆どマトモに聴けなかった。久々に休憩の長いライブだったので、その間、待ち疲れからとうとう寝てしまって、それでも演奏が始まる前にはかろうじて目を覚ましたはずなのだけど、その後は半寝半起きで、一応1stよりも広瀬がジャズなというか、特殊な音を減らした演奏をしているなあって思ったり、その後加藤の音が大きすぎで広瀬のサックスがあんまり聴こえないなあって思って、普段ならそこで広瀬の音を拾う努力をするのだけど、今夜は無理だった。なので負け。