Evan Parker

前に八木さんのスケジュールをチェックした時、「おお、Evan Parkerと共演か!」と思ってすぐ、「なんだロンドンで、か・・・」と、なった。今はそのライブの為に既にロンドンにいらっしゃるようで、そこで書かれたログにEvan Parkerからの影響を書いていて、しかもそれは、特に『Shizuku』にあるとか。なるほど、確かに『Shizuku』にはParkerを思わせる部分が・・・って、ウソです。オレには全くそんな部分を聴き取れない。そもそも、Evan Parkerをそんなに注視してなかった。初めて買ったのは、『50th Birthday Concert』だったのは覚えている。新宿のユニオンでこれがディスプレイされていて、名前は知っているけど、聴いた覚えの無い人だったので、タイミングかと思って買おうと思ったけど、躊躇。で、そのときは止めた。その後、同じ新宿のユニオンで中
古をチェックしていた時、再び『50th Birthday Concert』を見つける。まだリリースされて間が無いのに既に中古として出ているそれを見て、いろんな意味で危険を考えつつ、でも、安いので買ってしまった。したらこれがゴリゴリにフリージャズ。2枚組だったけど、一気に聴ききる事が出来た。そういう好印象にも拘らず、その後も何故か特に気にせず、ごくたまに中古を買ったりしてたのだけど、けど、『Strings with Evan Parker』という3枚組に何故か引かれ、購入。したらこれが、あの有名なParker with Stringsのイメージとは全く異なった強面のフリーインプロで、結構はまった。あまりParkerが演奏に参加していないのも面白い。そこからここまで、Baileyとの共演作は勿論、Matthew Shippとの『Abbey Road Duos』や、 Ingebrigt Haker Flatenとの『The Brewery Tap』なんかを、実はParker目当てじゃなく買ってしまっていたり、さらにThurston MooreJah Wobbleとの共演作なんてのもあったりして、重鎮ながらフットワーク軽く色々とやっているので、付かず離れず、その音は聴いてきた。そういや、David Sylvianの『Manafon』にも参加してた。
そんなこんななので、今夜はEvan Parkerを聴くという意識で再生。まずは『50th Birthday Concert』。これを聴いてParkerの凄みはノンブレス奏法だよなあって思う。トップスピードのノンブレス。こんなのかまされたら、そら、聴く耳も立つ。やはりこの2枚組み、結局一気に聴いてしまう。
続けて『The Topography of the Lungs』。こっちは70年代初期のDerek BaileyとHan Benninkとの共演作。Baileyはピキピキ期の頃で、あの引っ掻くような音が聴こえてくると、パブロフの犬の様に涎が出る。変態気味のBenninkらしいユーモラスもあるし、この作品も一気。が、これに1つモンク。Bailey逝去後にやっとCD化されたこの作品、元々は3者の連名作なのに、CDではEvan Parker名義。なんか理由が?
今はJah Woobleとの『Passage to Hades』中。ここでParkerはフリーとかインプロとは全く違うリズムの上で、エスニックな雰囲気のロングトーンも聴かせる。しかも、ここでのParkerの音色はかなり好み。
この後どうしよう。やっぱ『Strings with Evan Parker』は聴いておきたい。Flatenとの『The Brewery Tap』も行っておきたい。勿論Baileyとの『The London Concert』も・・・。これは、丁度1週間前と同じコースか・・・。