2.13.61

昨年の負けにも驚いたけれど、それでも、あのヒョードルでも、無謀さがあればそういう結果になるんだな。と、勝手に納得していた。なので、今回はそれを踏まえての試合なので、まあ、大丈夫だろうと思っていたら、昨年の負け方よりもショッキングな姿。引退に近い言葉を残しているようだけど、ホントにこのままでいいのか? これで終わるとしたら寂しいけれど、でも、もしかすると1つの時代が終わる試合だったのかもしれない。
1961年2月13日はHenry Rollinsの生誕日。これはなかなか忘れない。というのも、Rollinsの出版だかマネージメントだかしらんけど、2.13.61という名前の会社があって、それを度々目にしてきた。から。
という事で、今日はRollinsの50歳の誕生日。なので今日はRollins BandとBlack Flagを聴き倒し。
元々、若い頃はパンク関係な繋がりがあったので、当然Black Flagは知っていた。けれど、その音とバンドの名前は知っていても、面子の名前までは気にして無い。なのである日、当時のMMのじゃずじゃで、Rollins Bandが取り上げられて、それを流し読みして、そのバンド名に「なんかSonny Rollinsのバンドみたいだな」って思った。けど、なんとなくそのアルバム『End of Silence』を購入。一見、硬質なヘヴィメタ風味ながら、違う。んー、この感
覚はパンクに近くないか?って思っていたら、Henry RollinsがBlack Flagのヴォーカルである事を知り、全部に納得した。その次のアルバム『Weight』ではベースがなんとMelvin Gibbsに変わり、正しくヘヴィー級のロック。個人的には、ロック90年代で最も重要なアルバムの1つだと思っている。その『Weight』のあとだったか、それとも次作の『Come in and Burn 』の後だったか覚えていないのだけど、Rollins Bandの来日があり、まだ新宿にあった頃のリキッドルームでライブを見る事が出来た。2daysだったけど、当時は2日とも見るという選択は出来なくて1日だけを選択。選んだのは前座にWrenchの日。Wrenchも結構好きなバンドだったので、おいしい展開。その前座のWrenchを見て、Rollins Bandが登場し、その音が出た瞬間に格が違うと気付いた。
ポップなヒットは出なくても、このバンドがいる事でロックというジャンルはどんどん強度が増すと思っていた。のだけど、『Get Some Go Again』でRollins以外の面子が変わってしまう。印象的なギターのChris Haskettと、ドラムのSim Cain、更に、卓担当なのにバンドの面子として名を連ねていたTheo Van Rockも名前が消えて、その次の『Nice』もそうだったけど、実質的に演奏陣はMother Superiorというバンドのメンバーに変わった。そのせいで、それらのアルバムも手にしながら、あまり積極的に繰り返すことも無かった。けど今日久々にそれらも再生してみて、それまでのRollins Bandとは違うけれど、Rollinsの武道の様なヴォーカルは変わらずである事を確認して、これはこれ、か。と、今更思った。
Black FlagとRollins BandのヴォーカルとしてのHenry Rollinsに惚れまくっていたのだけど、Rollinsはそれだけじゃなく、一時期Infinite Zeroという再発専門なレーベルも持っていて、ここでJames Chanceの作品や、新作がリリースされて話題になっているGang of Fourの作品、更にMississippi Fred McDowellやIceberg Slimの作品まで再発にこぎつけていて、トータルで音楽に関わっていく姿を尊敬。近年、再始動したはずのRollins Bandはどうなったのか?って思うのだけど、スポークン以外でもFlaming LipsがPink Floydをカバーした『Dark Side of the Moon』で久々に名前を見る事が出来て、ちょっと溜飲を下げている。けど、やっぱ、Rollins Bandという名前じゃなくてもいいから、バンドのスタイルで、強烈なヴォーカルを聴かせて欲しい。