Joe Strummer

邦題『ロンドン・コーリング: ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』ってのはダサすぎる。原題は『Joe Strummer: The Future is Unwritten』だぜ? この酷すぎるセンスは理解不能。まあとにかく、今夜はこれを見ていた。『Let's Rock Again』は2002年のJoe Strummerのストーリーで、『The Future is Unwritte』は、Joeの幼少期からのストーリー。Clashの面子をメインに、Joeのそれに関わった連中や影響を受けたBono、Bobby Gillespie、RHCPのFlea&Anthony Kiedisらのミュージシャンに加えて、Johnny DeppとかMatt Dillonの様な俳優。更に映画監督のJim JarmuschにMartin Scorsese。Scorseseの『Raging bull』の音楽が実はClashと・・・、という話まで出てくる。盛りだくさん。
もう8年前なのか。Joeが死んだ事は、23日に知った。時差を考えれば当然そんな。翌日はクリスマス・イブ。その時の彼女とイタ飯。今までのオレにとって一番長く付き合ったその彼女と別れたのもその日だった。Joeの訃報で気の乗らないオレに「何かあった?」と聞いてきたので、Joeの訃報で落ち込んでいる事を話した。JoeやClashの事について話したのはそのときが初めてだった。小洒落た音楽とかジャズとかヒップホップがオレのメインだと思っていたそいつは、実はゴリゴリにパンクなオレの吐露を聞いて、そんな事で・・・というような事を口走り、そこから他の事も絡んで、まさかのイブの夜の別れ劇。まあ、今となってはネタ話だけど、思い返しても散々。
『The Future is Unwritten』にはJoeの元カノのPalmoliveもちょろっと。PalmoliveはSlitsのドラムだった人。今年はAri Upの逝去もあって、やはりリンクしすぎなだと思ってしまう。でもやっぱり振り返ってみて、Clashは間違いなく、ロックにおいて最重要の1つ。そこから絶対に外れない。ロックとレゲを並べたバンド。そしてMescalerosに辿り着く。それを思って、やはりJoeの意味は大きい。
この3日間、自らの再生はJoeのモノのみに絞った。なんないことだった。締めは、色々思ったけど、やっぱこれ。