When You're Strange

仕事が見事に煮詰り、「ダメだ」と諦め。今日はちょっと頑張るつもりだったのに、結局普段と変わらない時間に退席。んー、困ったなと思いつつ、知人と時間限定でアルコールかます?と思ったけど、このパターンは失敗の経験有。なのでどうするか考えて思いつく。即調べる。19:45に始まって21:10に終わるという、取ってつけたような開始時間と終了時間。久々に映画。場所も久々な新宿武蔵野館。今時の映画館が苦手なオレはこのひなびた雰囲気が気に入っている。見るのは『ドアーズ / まぼろしの世界』。何かオレ、ホントにダメだな。
The Doorsの実写を紡いだ映画。バンドの成り立ちからJim Morrison逝去まで。当然知っている事と知らなかった事が出てくる。それだけの映画。ここではDoorsはMorrisonだけじゃなく、John Densmore、Ray Manzarek、Robby Kriegerもいるという当たり前の事を一瞬見せるのだけど、結局Morrisonというカリスマのストーリー。それを確認しながら、その映像を見ながらDoorsの曲を聴く。あまり書いてないけれど、オレはDoorsをかなり気に入っている。あの時代のどの音よりも、Doorsは繰り返した。StoogesやVelvet UndergroundよりもDoorsを繰り返した。ベースギターがいないので、Manzarekの左手がいくらベースラインを弾こうと他のロックバンドよりも上っ面に聴こえる。それなのにジャジーな感触。実は異様な音なんだよなあ。
エンディングロールが流れる。いつもはこういうのも見終わった満足感でボーっと見ているのだけど、今夜はそうはいかない。慌てて時間をチェック。あれ?、既に21:10過ぎてる・・・。が、こういう時に席を立つのは、いくら客が2桁居ないとはいえ無粋。なので早く終わってくれと思いながら、でも当然Doorsの曲が流れているので複雑。そして終わった瞬間に立ち上がり、慌ててELVに向かう。さっさと降りたい。