加藤和彦

今年ははっぴいえんどのCD発売延期騒動に始まって、イマーノの逝去でRCサクセションを改めて聴き、早川義夫をライブで聴いてジャックスを改めて聴きなおしたりと、今まであまり気にしていなかった80年代以前の日本のロックを再確認。個人的には遠藤ミチロウもその流れから連なっていて、スターリンのCDも何枚か揃ってきた。



木村カエラの『HOCUS POCUS』を手にして思い出し、とりあえずサディスティック・ミカ・バンドの1st〜3rdを揃えた。

日本のロック・バンドの先輩であるはっぴいえんどを見つつ、欧米のロックの影響も雑多に取り込んだ1st『Sadistic Mika Band』、アダルトなフュージョンで幕開け、SMBの代名詞的なポップ「タイムマシンにお願い」、「黒船」に顕著なJeff Beck的なフュージョン・ロック、更に海外の人が好みそうな日本的な要素も取り込んだ2nd『黒船』、ラテン・フュージョンAORな路線と言える3rd『Hot Menu!』は完成度も高く、ロック好きじゃなくても興味を引かれる要素有り。

リリース時に耳にした『天晴』は置いといて、近々ミカエラも手にする予定。



SMBのリーダー加藤和彦はそれ以前、ザ・フォーク・クルセダーズでもあった。このバンドは「帰って来たヨッパライ」という強烈な録音を残している。テープの早回しによるコミカルな歌声。Rhymesterが『Egotopia』でヘリウムガスを吸ってラップ(というか喋り)をしているけれど、世代的にもガキの頃に聴いた「帰って来たヨッパライ」からの影響だと思う。



加藤和彦氏逝去の報。残念とかそういう事を書けるほど聴いていないので、そういう事を書くのは失礼ですらあるだろう。なので、SMBを再始動時に桐島かれん、そしてカエラと、新しいヴォーカルを用意したその姿勢に敬意を表してこの動画を見た。