Tha Blue Herb

ゲータレードのCMを見て、「なんかTha Blue Herbのパクリみたいなのが出てきたな」と思った。ら、それがパクリじゃなくてTBHそのものである事を知って驚く。CMで聴いているだけではあまりカッコいい曲だとは思えなかった。



そのCMを見た直後にリリースされたTBHの新しいシングルが『Straight Years』。そのCMの曲か?と思ったら違う曲。だけど、これもあまり嵌れない。なぜ今テクノ寄りのこのトラック?、そしてなんでまた前の事を歌う?、それは今までにも歌ってきたはず。『Life Story』はリリース当初あまりつかまれなかったけれど、日毎に足元を歌っている言葉が入り込んできたのに、『Straight Years』は焦点がよくわからない。

という気持ちだったのだけど、少しおいて改めて聴いてみる。やはり、今後も繰り返す気にはなれない。だけど、もう1度今までを見つめなおして、大人のスタンスじゃなくてあくまでもヒップホップに拘って年齢を重ねてきた立場で歌い直したものと勝手に捉えてみて、そうやって整理しなおすと幾分収まりどころが出てくる。今後もこの調子で続くなら嬉しくないのだけど、イレギュラーなら納得。



ビデオでリリースされたままだった『演武』。『Straight Years』と同日にDVDでリリース。これのビデオを購入していなかったので躊躇無し。

『演武』は『未来はオレ等の手の中』で歌っていた六本木コアでのライブ。恐らくこれが、東京でのTBHの初見参。挑みながらも謙虚で、そしてやはり、他とは違うヒップホップを見せ付けている。早耳な連中のTBHを見る視線、ここでのその客達の付かず離れずの微妙な距離感がドキュメンタリーを強くする。初期のTBHという意味で、1stアルバムより、シンガーや打楽器を加えたこの映像作品の方が音楽的にも面白い。





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Tha Blue Herb 『Straight Years』





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Tha Blue Herb 『演武』