Freddie Hubbard

やっぱ書かないわけにはいかないな。と。



Freddie Hubbardの訃報を知って、もうライブ中に誰かを思い出したりするのは止めようと思った。年に2回もそういう事があると精神的にキツイ。

Hubbardは、60年代に多種のセッションに参加して、多くの名盤と呼ばれるものに名前を見つけることが出来る。個人的にはDolphyを理解できるパートナーとしての働きがすぐに頭に浮かぶ。オレにとって、ジャズという音楽で最も聴きかえしている『Out to Lunch』も、Hubbardがトランペットを吹いている。

Hubbardに対するジャズ聴きの評価は、結構いい加減なものが多かったと思う。器用貧乏的な扱いをよく目にした。この辺のジャズ聴きの偏狭なところが好きじゃない。90年代にHubbardをリスペクトする様な機運が一時的にあって、だけどそれはヒップホップの側からだった。JazzmatazzにHubbardがフィーチャーされ、ジャズの凄い人という事が、ヒップホップのリスナーの方から認識された。それでもジャズ側は基本的に黙殺だったはず。

とは言いながら、オレも手持ちのHubbard名義の作品は2枚しかない。だけどオレにはDolphyの重要なパートナーとしてのHubbardへの尊敬の念はずっとあったし、だからBrooの音を聴いて、勝手にHubbardを思い出した。

『Out to Lunch』はこれからも何度も聴きかえす作品。Dolphyの名義ではあっても、あそこの1/5はHubbardの音色だから、オレはこれから何度もHubbardの音を繰り返し聴く事になる。



R.I.P. Freddie Hubbard